セルジオ越後が分析!「新生日本代表」の船出 真価が問われるのは来年のアジアカップだ
――森保一監督が日本代表監督に就任して3カ月が経ちました。9月のコスタリカ戦(○3−0)、10月のパナマ戦(○3−0)、ウルグアイ戦(○4−3)と3連勝を飾り、上々のスタートを切ったように見えます。どうご覧になりましたか?
初陣となったコスタリカ戦で、ロシア・ワールドカップで主力としてプレーした選手たちを呼ばず、中島翔哉(24歳/ポルティモネンセ/ポルトガル)、南野拓実(23歳/ザルツブルク/オーストリア)、堂安律(20歳/フローニンゲン/オランダ)といったフレッシュな選手たちを起用したのは好感が持てました。
確かに、キャプテンの長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)が代表からの引退を表明したり、本田圭佑(メルボルン・ビクトリー/オーストラリア)もロシア大会が最後のワールドカップだと名言したりと、日本代表が世代交代を迫られていました。でも、初陣でここまで思い切ってメンバーを替えるのは、なかなかできることではありません。
ウルグアイに競り勝ったことの大きな価値
――若い選手たちが期待どおり躍動したおかげで、日本代表が新時代を迎えたことを印象づけましたね。10月シリーズでは長友佑都(ガラタサライ/トルコ)、吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、原口元気(ハノーファー/ドイツ)、柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)といったワールドカップの主力選手たちを復帰させ、ワールドカップ8強のウルグアイを4−3で下しました。
エースのルイス・スアレス(バルセロナ/スペイン)が不在だったとか、長旅の疲れがあったとか、ウルグアイにとって厳しい面はあったでしょう。それでも彼らは直前に韓国に敗れていたので、本気で勝利を目指していたと思います。
それは、三浦弦太(ガンバ大阪)のミスを突いて2−2の同点ゴールを決めた直後の、エディソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン/フランス)のガッツポーズを見てもわかります。そのウルグアイに競り勝ったことは、大きな価値があります。
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