朝日新聞が進めるデジタルファーストの要諦 ウェブの台頭で報道の現場はどう変わったか

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実際、ランキングデータを見れば、PV上位の記事とCV上位の記事では、ラインアップが明確に違うそう。

紙とウェブの両立で、さらなる良質な記事づくりを

これらの取り組みを通して同社が目指すのは、紙とウェブの両立であり、両メディアの相互作用によって記事のクオリティーをさらに向上させること。同じ話題であっても、紙とウェブでは反響が明確に変わります。

「withnews」のトップ画面(画像:news Hack by Yahoo!ニュース)

そこで最近の取り組みの1つとして、30代前後の若い記者を中心に“次世代チーム”を編成し、従来にはない角度から記事を作る、実験的な取り組みも行われています。こちらは「平成家族」と題した、同社が運営する「withnews」とYahoo!ニュースの共同プロジェクト。

「これは家族のあり方が多様化する中で、新しい価値観とこれまでの価値観のはざまにある現実を深掘りしようという企画です。さまざまな理由で結婚せずに出産・子育てをする女性たちや、不妊や出生前診断など、家族とは何かを問いかけるシリーズで、ウェブ上で大きな反響をいただいています」(佐野さん)

デジタルの時代だからこそ求められる記事、見えてくるニーズがある。それらを逃さず拾い上げ、記事として形にするのがこれからの朝日新聞の使命だと語る佐野さんと今垣さん。

コンテンツが持つ可能性をさらに広げるため、試行錯誤が重ねられています。「朝日新聞デジタル」のこれからに、ますます期待が高まります。

(取材、文:友清 哲/編集:ノオト)

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