iPadProは、もはやタブレット端末ではない 市場の92%のノートパソコンより高性能

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MacBook Airには、左から、スペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色が用意される(筆者撮影)

2010年以来8年ぶりのデザイン変更となった新モデルでは、Retinaディスプレーを採用し、ベゼルを小さくして面積を縮小し、最も厚い部分も1.56センチへと薄型化した。

またセキュリティ機能としてTouch IDとT2チップの組み合わせ、ビデオ処理やサウンド再生能力の向上を実現しているほか、5Kディスプレーを接続できるThunderbolt 3を2ポート備えた。

いずれもMacBook Airの新モデルで初めて用いられたのではなく、すでにMacBook Proに採用されているアーキテクチャを用いているに過ぎない。それでも、過去のモデルから大幅に機能が向上しながら、米国の価格で128GBストレージモデルが1199ドル(日本では13万4800円)に抑えたことは評価できる。

MacBookシリーズのラインナップの中心は…

MacBookシリーズの役割分担として、MacBookはサブノートとして、とにかく薄くコンパクトに持ち歩くことができる製品としての位置づけが明確となった。またMacBook Proは、厚みは増すが、性能を重視した製品という位置づけが明らかだ。

基調講演で挨拶するティム・クックCEO。聴衆の熱気は他のどのイベントよりも大きかった(筆者撮影)

今回の発表があるまで、MacBook AirはMacBookに統合されるのではないか、とも考えられてきた。しかしMacBookとMacBook Proの2つの製品でカバーできない、より多くの人々にとってのオールインワンモデルとしてMacBook Airがラインナップに残された。

ビデオ再生で13時間を実現するバッテリー持続時間、接続性、最大16GBのメモリと1.5TBまでのストレージ、セキュリティ機能を備え、これを選んでおけば十分なMac体験が実現できるというスタンダードを設定しているのが、新型MacBook Airそのものだ。

次ページ今回の発表の目玉はiPad Pro
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