ブラジル大統領選、ヤバすぎる「暴力の連鎖」 ボルソナロ氏も選挙活動中に腹を刺された

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グエデス氏は数々の国有企業を民営化する意向だ。28日に声明を出して、新政権の下でブラジルの財政赤字を1年で解消し、税制の簡素化と減税を実行し、給与税(雇用主が負担する失業保険)を削減することで1000万の雇用を生み出すと述べた。新法の下ではインフラ投資が拡大すると、記者団に対して述べた。

それでもフィッチ・レーティングスが29日に出した格付けでは、ボルソナロ政権が「深刻な財政危機」に直面しているとある。経済成長率が低く、巨額の財政赤字のため打つ手がほとんどない状態だ。

「ボルソナロ政権が目標を達成する具体的な手段というのは限られている」とフィッチのシェリー・シェティー率いる分析チームが出した報告書に書かれている。「財政上のゆとりに欠け、失業率が高く、景気回復のスピードが遅いため、取り得る経済政策も限られてくるだろう」

「企業は為替相場の行方が分かりやすくなる」

ボルソナロ氏が首席補佐官に指名したオニキス・ロレンゾーニ議員は記者団に対して、グエデス氏が責任者となり数値目標を達成するため、政府から独立して自律的に活動する中央銀行との関係を構築することになると述べた。

通貨について問われると、ロレンゾーニ議員は新大統領就任により企業は為替相場の行方が分かりやすくなると述べたが、目標とする為替水準は示さなかった。ロレンゾーニ議員は、ブラジルの年金制度改革政策が示されるのは来年以降になるとの見解を繰り返した。

ロイターとの個別インタビューで、ロレンゾーニ議員は新大統領がグエデス氏や他の政策チームのメンバーと30日に会談すると述べた。新大統領は今週はリオから政権移行過程を監督し、来週に首都ブラジリアに移るとも付け加えた。

並行して、ボルソナロ氏の代理人たちがミシェル・テメル大統領政権側と会合し、1月1日の就任式を迎えるための準備作業を開始することとなる。

防衛大臣に就任予定のアウグスト・ヘレノ退役将軍は記者団に対して、ボーイング社とブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社の475億ドル規模のジョイントベンチャー設立予定に関しボルソナロ氏は楽観していると述べた。ヘレノ退役将軍はテメル政権が退陣する前に認可を出す可能性があると述べた。

(文:リカルド・ブリト、ロドリゴ・ビガ・ガイエ)

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