本をよく読むのに「成績が伸びない子」の急所 4万人の子どもを調べてわかった意外な事実

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読書時間を確保するということは、成績へよい影響があることが知られる、勉強や睡眠など別の活動時間を間接的に奪ってしまうということにつながる恐れが生じます。そうすると、読書が学力に与えるよい影響と、別の活動時間が削られるといった間接的な悪い影響を足し合わせた結果、悪影響が勝ち残ってしまう可能性があると考えられるからです。

この仮説を検証するために、今度は勉強時間と睡眠時間をきちんと確保している子どもたちに絞って、読書時間と成績の関係を検証してみました。具体的には、平日の勉強時間が30分〜2時間、かつ睡眠時間が6〜8時間の中間層の子どもたちのみを抜き出して分析してみました。

勉強・睡眠時間中間層における子どもの読書時間と成績の関係(『「本の読み方」で学力は決まる』より転載)

その結果、図のように今度は読書を長時間している子どもほど成績が高いという「単調増加の関係」が表れてきました。

この結果から、読書をしすぎること自体が何か脳に悪い影響を及ぼしているわけではなく、読書時間を確保するために勉強や睡眠の時間を削ってしまうことが間接的に成績低下につながっていることがわかります。

子どもにとって「最適な読書時間」はどれくらい?

読書のしすぎが間接的に成績低下につながるということは、言い換えると一日の読書時間には最適な時間が存在すると言えます。

もしも最適な時間があるとするならば、それは小学生と中学生で異なるのでしょうか。調査の結果、小学生、中学生共に最も高い成績を上げているのは、一日1〜2時間読書をする子どもたちでした。

小・中学生別の読書時間と成績の関係(『「本の読み方」で学力は決まる』より転載)

しかし、小学生よりも中学生のほうが、2時間以上読書をする子どもたちの成績の落ち込みが大きいのです。

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