社内調整がヘタな人とうまい人の決定的な差

関係者の利害を事前に把握し反応を想定せよ

利害対立はどんな仕事にもつきもの。そこを突破するには?(写真:chachamal/iStock)

社内にはいくつかの部門、複数の管理者、リーダーがいて、互いに経営目標を達成するために行動をしています。理屈で考えれば、その歯車さえ合えば、無駄な衝突を起こすことなく、順調に仕事を進められるはずです。

ところが、私は12年前に課長になったころから、直属の部長や役員、他部門の課長、部長、役員の反対で仕事が進まなくなることが多くなりました。簡単なことなのに、とても時間がかかる。反対を受けることも多いので、何回も説明するなど無駄な作業も多く、仕事は非効率的になりました。自分は仕事上の使命に従って行動しようとしているのに、他部門から「待った」がかかるのです。

このように部門間対立が頻繁に起こったのはなぜだったのでしょうか? 一部の部門が会社の目標に対して異議を唱えていたわけではありません。むしろ、社内で目標に向かって仕事をすると自然に組織間の利害対立が発生してしまうことに気づきました。

悪意なき部門間対立

拙著『社内政治力』でも解説していますが、利害対立は誰かが悪いから発生するわけではなく、各部門の管理職やリーダーが自分の使命(ミッション)を果たそうとするために発生してしまうことです。会社で皆が使命感を持って仕事を正しく進めているのに、自然にコンフリクトが生じ、前に進まない状態になるのです。

(出所)『社内政治力』(フォレスト出版)

利害関係者は、皆、一致した利害を持つわけではなく、立場の違いから、異なる利害を持ちます。立場が違う人同士は、最終的なゴールが一緒でも、途中のミニゴールが異なるので、具体的な主張、意見、反論、その理由も異なります。これが、利害が対立する要因です。

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