なぜ、豆腐とガンダムがコラボできたのか? ガンダムファン社長が語る次世代を創る企業(下)

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

国内シェア16%!売り上げ高は1000億円を狙う

鳥越:事業の規模が大きくなったからといって、好事魔多し、油断しないことが大事だと思っています。生き残る人間、生き残る組織は、架空の条件に踊らず、現実を見据えます。たとえば第三工場のラインが何らかのトラブルで使えなくなったら、取引先さまに多大なご迷惑をおかけします。もちろん、万全の態勢で管理をしていますが「だから大丈夫だろう」とよいほうにばかり想像をするのは、架空の条件に踊っている、ということです。

そこで、アクシデントにはいまのうちに対処しています。弊社には1日3時間くらいしか動かないラインがあります。本来、生産設備はフル稼働させたほうが効率がいい。遊ばせておくべきではありません。使っている社員たちも“こっちのラインをもう3時間動かせば、こっちのラインなどなくせるのに”と思っているかもしれません。しかし、あまり動かさないラインも動かしている理由は、不慮の事態への対処が必要だからです。長年動かしていない機械は、さまざまな部分が傷み、イザというときに使い物にならない。しかし1日3時間でも動かしておけば、イザというとき、これを24時間動かせば急場はしのげます。

歴史を見ると、何かがあって、ダメになってから本気を出すより、平時から備えておくほうが重要なのです。ウルトラマンがピンチになるとスペシウム光線を出しますよね。出せるなら、最初から出してくださいよ、と(笑)。経営も同じ。体力があるうちに、リスクに備えておくのです。

夏目:最後に、今後の目標をお教えください。

鳥越:弊社は売り上げ1000億円、日本のお豆腐のシェアの16~17%を獲得することをめざしています。しかし、もっと大きな目標があります。それは、お豆腐の業界を面白くすること。大豆は健康によく、厚生労働省が推進している「健康日本21」でもカルシウムに富む食品として1日100g摂取することが目標になっています。しかし摂取量は次第に減ってきている。この現状を変えていけるのは、きっと、お豆腐メーカーなのです。これからも、お豆腐業界を盛り上げていきます。ご期待ください。

『Voice』2013年12月号より)

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事