
なぜ藤巻さんは政治家になったのか。松本氏、成毛氏が考える日本を復活させるための秘策とは? 改ページなしでどんどん読み進めるスクロール絵巻を、6話に分けてお届けします。
第4話から続く・・・・
松本:確かにね。新聞で書評を見ても書店で売っていない、となるとアマゾンでしか買えないですからね。
成毛:そうなんですよ。
松本:だいたいそうですよね。
ヤマダ:今、松本さんが本を買う時っていうのは、やっぱりアマゾンが多いんですか?
松本:ほとんどアマゾンです。
ヤマダ:藤巻さんもそうですか?
藤巻:僕ね、本は今までは時代小説しか読まなかった。もともと人の意見を聞かないことで有名だったので、経済とかマーケット分野で他の人が書いたものは全く読まなかった。だから新刊とはほとんど縁がなかったので、本屋さんで事足りていたんだ。
松本:アマゾンだけじゃないんですけどね。雑誌がちゃんと置いてある本屋が好きなんですよ。雑誌をバーって見るのが好きなのと、あとアマゾンと、あとは成田空港のTSUTAYAで、飛行機に乗る前に知らない作家の本をちょっとこう買いますよね。
成毛:つまんで買う。
松本:そうそう。つまんで持っていくという。だいたいその3つですね、本の買い方は。
成毛:雑誌の多い本屋さんって例えばどこですか? 大きいところ?
松本:大きいところもそうですが、あとセンスもありますよね。全然街の本屋でもいいんですよ。だけどセンスが悪いと雑誌の配置がなっていない。
成毛:じゃあ代官山蔦屋みたいなところがいいわけだ。
松本:そうですね。
ヤマダ:(話のコシを折って)ちょっと目線をください。写真撮りますんで。
カメラマン:(慌てて)ちょっと待ってください。はい、よろしいですか?
ヤマダ:藤巻さん、ネクタイが曲がっています。

藤巻:性格が曲がっているからね。(ネクタイを直しながら)成毛さんのピンクの服が効いていますね。
成毛:そのつもりでわざわざ買った。仕事が変わった人ということが分かるように。
藤巻:究極の本屋の親父になっちゃったからね。その意味では。
成毛:今すごいKindle(キンドル)が売れていますからね。思っていた予測の2倍くらいの普及率なんじゃないですか?
ヤナセ:やっぱりそう思います?
成毛:2倍くらい。こんなに売れると思いませんでしたね。
外国人マイナス金利はどうだろうか
ヤマダ:もう少し、話を広げてみようかと思います。藤巻さんが大臣になるっていうところを膨らませてみましょうか。
藤巻:いや、なるわけないじゃない。それは止めましょう。
ヤマダ:失礼しました、日銀総裁ですね。
松本:大臣はありえるんじゃないですか? 日銀総裁はね、すみません。無理だと思います。日銀総裁を選ぶあのプロセスはちょっと大変だから。
ヤナセ:構造的になれない、と。
松本:構造がすごいから。簡単にはなれないかもしれない。
藤巻:僕の部下から連絡があって「次の日銀総裁の選挙の時は清き一票入れます」って書いてきたな。
ヤマダ:そこは笑うところ?
藤巻:日銀総裁は選挙では選ばれないことを知っていながら送ってくるんですよ。おちょくってるんですよ。
ヤマダ:なるほど。
カメラマン:(話の流れとは無関係に)こちら、すみません。ちょっとお願いします。何枚か撮りますんで。目線をお願いします。
松本:同じポーズだと面白くない。
ヤナセ:そうですね。これ(『トーキョー金融道』の表紙をみながら)と同じポーズをして、あとで撮ってもらいましょうか。
ヤマダ:そうしましょう。
藤巻:僕が総裁やったらすぐマイナス金利ですからね。
成毛:あー、確かに(笑)。
松本:(唐突に)外国人マイナス金利とか、どうですか。
成毛:外国人マイナス金利って?
松本:外国人が買えなくさせちゃうのね。円をね。
成毛:そうか。外国人マイナス金利ってあるよな。
藤巻:それは十分ある。
松本:小さい国なら事実上やっている所ありますよ。そういう制度。
藤巻:でも、それは外国人だけじゃなくて日本全部でいいんじゃないの? そうするとみんな外貨貸資産に行きますから。大幅円安で、日本経済再建です。円で預金したら金払わなきゃいけないなんてなれば、みんな外貨にいくよ。
カメラマン:ありがとうございました~。
日本を復活させる秘策
松本:(大きな声で)そうだ、先生。
藤巻:えっ何? 先生って呼ばないでよ。
成毛:なんか悪い予感がするな。
松本:僕ね、日本をね、すごく良くするいいアイデアがあるんですよ。ちょっと、聞いてくれませんか? あ、いいんですか? こんな話をしても。
ヤマダ:どうぞ。ウェルカムです。
松本:あのね、例えば外資系の金融機関のアジアヘッドクオーターとか、あるいは日本人ができるはずのプロダクトのヘッドとかが、最近、みんな東京にいなくなっちゃったんですよ。香港かシンガポールに行っちゃった。で、ヘッドがそこに行くと、部下もそこに行くし、周りの会計士から弁護士からITから高級レストランから全部そっちに行っちゃうわけです。
成毛:なるほど、なるほど。
松本:でね、法人税率を変えようとかいろいろ言っているけど、法人税じゃないんですよ。目茶苦茶もらう親分の所得税の問題なんです。思うんだけども、配当収入とかそういうのは一切なしで、キャピタルゲインもなし、つまり今まで通り。ただし本人のその年の働きによってもらうお金の所得税の上限を、例えば2億円とか、3億円とか決めちゃうんですよ。
日本人でそんなに所得税を払っている人はあんまりいないと思うんですよ。だけども、大きな金融機関のアジアのヘッドになるような人だったらそのくらいは払っている。というか、もっと払っているわけですよ。その人が「アジアヘッドに今度なりました」っていう時に、ニューヨークかロンドンからやってきて、香港かシンガポールに着地しちゃう。
本当は子どもの教育を考えても、子どもが夜でも友達の家に遊びに行けるとか、文化面でも安全面でも、食事がおいしいという面でも、どう考えても東京がいいのに、よそに行っちゃうんです。なので、親分を東京に持ってくれば、もう全部付いてくる。これ大きいと思いませんか。
成毛:それはそうだ。
松本:子分から何から何までたくさん付いてきますから。しかも他国に払う税金を日本に払う。日本に払わないところを日本に払うのだから、税率を安くしても、税収的にも問題がないし、しかも数億円の収入がある人に限定しちゃえば、日本人はほとんど関係ないのね。だから昔でいうとバースみたいな助っ人の税金について話をしているだけなんだ、と。
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