20歳の大坂なおみ、逆境を跳ね返し快挙達成 セリーナの挑発的な行為にも動じなかった

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 9月8日、女子テニスの大坂なおみ(左)は、全米オープンのシングルス決勝で元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ(右)を撃破。観客が地元セリーナを応援する中、逆境を跳ね返し、四大大会初優勝の快挙を成し遂げた(2018年 ロイター/Robert Deutsch-USA TODAY Sports)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - テニスの四大大会最終戦、全米オープンは8日、ニューヨークで女子シングルス決勝を行い、第20シードの大坂なおみ(20)は元世界ランク1位で第17シードのセリーナ・ウィリアムズ(36、米国)を6─2、6─4で下し、同大会での日本勢初優勝を果たした。

四大大会のシングルスで日本人選手が優勝したのも初めて。大坂は四大大会通算23回の優勝を誇るセリーナ相手に主導権を奪い、相手の挑発的な行為にも動じず、日本テニス史上初の快挙を達成した。

観客が地元セリーナを応援する逆境の中での快挙だった。

大坂が第1セットを先取して迎えた第2セットの第2ゲーム、客席からコーチが指示を出していたとして、セリーナが主審から警告を受けた。

これに怒りをあらわにしたセリーナはその後、ラケットをコートにたたきつけ、2回目の警告を受けると、主審に猛抗議。「うそつき」などとののしった。

セリーナのゲームペナルティーで5─3とリードした大坂は、落ち着いたプレーを続けてストレート勝ちを収めた。

試合後も主審に対するブーイングが続いたが、大坂は「誰もが彼女を応援していたことは分かっていた。このような形で終わったことを申し訳なく思っている」とし、「試合を見てくれてありがとう」とコメント。

「全米オープンの決勝でセリーナと対戦するのが夢だった。プレーできて光栄だった」と話した。

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