キューバで流行る「コンドームワイン」の衝撃 ヘアゴムや釣り用具の代替品にもコンドーム

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 9月5日、基本的な生活用品が不足するキューバで、安価にもかかわらず魚釣り、ワインの発酵、タイヤのパンク修理、ヘアゴムなど多目的に使用できると重宝がられているものがある。ラテックス製コンドームだ。写真は、ブドウの果汁の入った瓶にコンドームでふたをし、ワインを作っているところ。5月16日、ハバナの美容院で撮影(2018年 ロイター/ALEXANDRE MENEGHINI)

[ハバナ 5日 ロイター] - 基本的な生活用品が不足するキューバで、安価にもかかわらず魚釣り、ワインの発酵、タイヤのパンク修理、ヘアゴムなど多目的に使用できると重宝がられているものがある。ラテックス製コンドームだ。

米国による経済制裁を数十年間受けてきたキューバでは、旧ソ連方式の中央集権的経済が機能不全に陥っており、店舗には品物が並んでいないことも珍しくない。

だが、国内製やアジアから輸入されたコンドームは、比較的豊富に出回っている。キューバでは性の健康に対する関心が高いことが一因。政府からの補助金も価格抑制に一役買っており、コンドーム1箱(3個入り)がわずか1ペソ(約4.5円)だ。

耐久性と伸縮性に優れるラテックス製コンドームは、性感染症を防ぐ避妊具としてだけでなく、他の用途でも活用されている。たとえば、首都ハバナの美容院では、顧客の髪をたばねるヘアバンドとしてコンドームを利用。子供らの誕生日パーティーでは膨らませて風船にしたり、海岸では釣りの際に浮き代わりにもできる。

コンドームでワインを醸造

ハバナでは、ブドウの果汁の入った瓶にコンドームでふたをし、発酵させてワインを作っている即席醸造所もある。発酵に伴ってガスが発生するため、コンドームは膨らみ、破裂した時にワインが完成しているという寸法だ。

こうして作ったワインを自宅のガレージで売っているオレステス・エステベスさんは、この方法により「アルコール度数が高まるし、醸造過程も改善される」と話した。

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