「半分、青い。」に明知鉄道が登場しないワケ 地元駅ではなかった鈴愛と律「あの名シーン」

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ドラマは岐阜→東京→岐阜と舞台を移し、9月は再び東京となるが、岐阜の生活を描くときには必ず名物の五平餅が登場する。恵那市でも急きょ「恵那五平餅マップ」を作成し、6月1日から配布している。中央自動車道のサービスエリアでも、五平餅の売り上げがドラマ開始後に伸びているという。

また、岩村本通りの西町商店街では、ドラマが始まってから毎月のように“半分、青い。ロケ地「ふくろうまつり」”を開催している。開催当日は五平餅はもちろんのこと、昭和をイメージしたグッズの展示や販売などを行い、毎回大勢の人を呼んでいる。

明知鉄道でも、その五平餅を食べられる「五平餅列車」を初の試みとして急きょ設定。9月2・4・5日の3日間運行予定で、4日は台風の影響で運休となってしまったものの、初日は満席でのスタートとなった。

今後も続く?五平餅列車

明知鉄道の食堂車は、地元産の食材を使った料理を味わうことができる車両を月曜日を除く毎日、定期列車に増結して運転するもの。季節ごとに「寒天列車」「じねんじょ列車」「升酒列車」など運行している。通常の食堂車では折に入ったおかずと別にごはんが提供されるが、「五平餅列車」はそのごはんを五平餅にした列車だ。

五平餅列車の初列車内の様子(提供:明知鉄道)

企画にあたっては、五平餅は温かいうちがおいしいとして、どのように調達するかがポイントだったという。幸いなことに恵那駅からわずか70mのところに、地元で名の通った五平餅専門店「あまから本店」があるため、時間に合わせて駅まで持ってきてもらうことでこの列車が実現したという。

9月からは、季節ごとの食堂車のなかでも特に人気の高い「きのこ列車」が走り出していることから、今回の「五平餅列車」は3日間限定となった。乗客の反応を見たうえで今後の運行を検討するといい、レギュラー列車の一角に食い込むことを期待したい。

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