日清食品、「eスポーツ大会を協賛」の舞台裏 ゲーマーと即席麺の親和性だけではない
eスポーツを語るとき、どうしてもスポーツの定義が問われがちになってしまいます。日清食品グループにとってみれば、その定義はささいなことであり、eスポーツにしろ、リアルスポーツにしろ、そのこと自体が重要なのではなく、その先にある感動体験に重きを置いていることがわかります。それがeスポーツに協賛する最大の精神なのでしょう。
eスポーツシーンは、まだまだ黎明期でこれから発展するカテゴリーです。そのeスポーツを今後も日清食品グループは支えていく予定とのことです。特定のジャンルやタイトルにこだわらず、広い意味でゲーミングシーンの盛り上がりを後押ししていきたいと考えており、ファンや選手の熱量があるかぎり、応援していくのでしょう。
イベントの協賛としての参加だけでなく、eスポーツチームの運営や既存のチームや選手へのスポンサード、オーディエンス向けのキャンペーンなど、さまざまな面からの支援があれば、eスポーツシーンはより一層発展していくのは間違いないので、日清食品グループの今後に期待したいところです。
ブランドイメージとマッチするか慎重に精査
最後に日清食品グループと同様にeスポーツ関連への協賛を考えている非ゲーム系企業に対して、アドバイスや注意点を確認しました。
「ブランドイメージとゲーム内の表現がマッチするのかは、慎重に精査しなければいけないと思います。たとえば、リアルすぎる戦争表現や過剰な暴力、差別表現などがあるゲームの場合は、弊社としてはサポートできません」(同広報担当者)
多くの人の目に触れる機会が増えることを目的と考えすぎてしまうと、ブランドイメージを傷つきかねないのは、多くの人が会場に集まったり配信動画を視聴するeスポーツイベントだけでなく、すべての広告や協賛でも同じことが言えます。タイトルの人気だけに引きずられないように注意しなくてはなりません。
多くのリアルスポーツの大会に協賛しているメーカーの多くは、直接的にかかわりが強いものばかりではありません。eスポーツもゲームとはまったく関係ない企業だからと考えず、その先にある感動やプレイする選手のドラマを見てもらいたいものです。
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