頭の働きを鈍らせるやめにくい「悪習慣」3つ 毎日の食生活や習慣が脳機能に影響する
特に、高カカオチョコレートに含まれる高濃度のカカオポリフェノールが効果を発揮します。カカオポリフェノールは一度にたくさん摂取しても排出されてしまうので、1日3枚から5枚が目安とのことです。カカオポリフェノールに含まれるエピカテキンの血中濃度は2時間でピークに達し、徐々に体外へ排出されるので、午前、午後、夕方など1日数回に分けて食べるのがよいでしょう。
3つ目のブレインフードは大豆製品です。豆腐、納豆、味噌汁など、大豆製品はさまざまな形で食生活に取り入れられます。大豆は健康にいい食べ物として一般的にも知られていますが、脳機能の向上にも効果的です。大豆にはレシチンが含まれており、脳や神経組織に多く存在している成分で、レシチンは、神経伝達物質であるアセチルコリンの生成を促して、記憶力や学習機能の向上に寄与するといわれています。
食習慣は毎日繰り返し、積み重ねられるものです。毎日の積み重ねが、長期的には大きな違いを生み出すことになります。脳機能を活性化させ、暗記力を向上させるのに、実は食習慣を意識することも大切な要素の1つなのです。
お酒の飲み過ぎは脳にもあまりよくない
頭の働きをよくする食習慣について紹介しましたが、逆に脳に悪い習慣もあります。
多くの人に見落とされがちですが、実は中長期的には脳機能にかなり影響を及ぼすと思われる習慣です。そこで、「頭の働きを悪くする3悪習慣」を紹介します。
1つ目の悪習慣は、お酒の飲み過ぎです。お酒を飲み過ぎると、自己コントロールができなくなったり、記憶が飛んだり、二日酔いで頭痛になったりと、脳によい影響がないというイメージは一般的にも持たれているかと思います。
科学的にもアルコールが脳に悪影響を与えることは実証されています。オックスフォード大学とロンドン大学の研究チームは、脳のMRI(核磁気共鳴画像法)検査を受けた平均43歳の男女550人を対象に過去30年のデータを解析した結果、飲酒量が多いと海馬萎縮を発症するリスクが高まり、記憶や空間認知に影響を及ぼす可能性があるという研究を発表しています。
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