米国株反発、堅調決算や貿易巡る不安が後退 米中貿易摩擦を巡る懸念も一時的に後退
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は反発し、ダウ工業株30種<.DJI>の上昇率は約4カ月ぶりの大きさとなった。前向きな企業決算が相次いだほか、貿易問題を巡る懸念が後退し、投資家心理が改善した。ウォルマート<WMT.N>が発表した5─7月決算は利益と売上高が市場予想を上回り、米既存店売上高は過去10年で最大の伸びを記録。株価は9.3%の大幅高となった。
中国が通商協議のため米国に代表団を派遣すると発表し、貿易摩擦を巡る懸念も後退した。これを受けて関税の影響を受けやすい工業株が買われ、ボーイング<BA.N>は4.3%高、キャタピラー<CAT.N>は3.2%高で終了。S&P工業指数<.SPLRCI>は1.2%上昇した。
S&P500の主要11セクターはいずれもプラス圏で引け、電気通信サービス<.SPLRCL>や主要消費財<.SPLRCS>の上げが目立った。
第2・四半期の決算発表は終盤に入っており、既に発表を済ませたS&P500構成企業463社のうち79.3%が市場予想を上回っている。
シスコシステムズ<CSCO.O>は5─7月の売上高と利益が予想を上回り、3%高となった。
シマンテック<SYMC.O>は6営業日ぶりに反発し、4.6%高で終了。「物言う株主」として知られる米ヘッジファンドのスターボード・バリューが5.8%の株式を取得し、取締役5人を送り込む方針だと伝わった。
一方、JCペニー<JCP.N>は27%急落し、終値での最安値を更新。予想を下回る四半期決算や通期業績予想の引き下げが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.97対1の比率で上回った。ナスダックでも2.4対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は63億9000万株。直近20営業日の平均は65億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種25558.73 +396.32 +1.58 25294.97 25607.34 25294.97 <.DJI>
前営業日終値 25162.41
ナスダック総合 7806.52 +32.41 +0.42 7826.95 7849.67 7795.74 <.IXIC>
前営業日終値 7774.12
S&P総合500種2840.69 +22.32 +0.79 2831.44 2850.49 2831.44 <.SPX>
前営業日終値 2818.37
ダウ輸送株20種11190.43 +75.41 +0.68 <.DJT>
ダウ公共株15種 741.02 +8.70 +1.19 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1333.09 -1.77 -0.13 <.SOX>
VIX指数 13.45 -1.19 -8.13 <.VIX>
S&P一般消費財 893.72 +4.01 +0.45 <.SPLRCD>
S&P素材 363.45 +2.23 +0.62 <.SPLRCM>
S&P工業 635.85 +7.29 +1.16 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 560.31 +8.40 +1.52 <.SPLRCS>
S&P金融 465.69 +5.74 +1.25 <.SPSY>
S&P不動産 206.95 +1.46 +0.71 <.SPLRCREC>
S&Pエネルギー 532.85 +3.26 +0.62 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1048.99 +9.52 +0.92 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 157.17 +3.10 +2.01 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1276.82 +3.21 +0.25 <.SPLRCT>
S&P公益事業 274.12 +3.03 +1.12 <.SPLRCU>
NYSE出来高 7.27億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22290 + 130 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 22285 + 125 大阪比 <0#NIY:>
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら