「パワーとトルク」今さら聞けない基本の基本

どちらもエンジンの力を意味する概念だが

エンジンから発生する力が2つの概念で示されるワケは?(写真:bluebay2014/iStock)

乗用車を購入する際、カタログに記載されている諸元の中で、燃費(燃料1リットル当たりの走行距離=km/L)と同じぐらい、人によってはそれ以上に気になるのが、搭載されているパワートレーンにどれだけの性能があるかだ。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

それはパワー(出力)とトルク(ねじりの強さ)という数値で示されている。いずれもエンジンの性能を示す概念だ。たとえば「ディーゼルエンジンは低速トルクが大きい」、とか「フラットなトルク特性のエンジン」、あるいは「スポーツカーのエンジンはハイパワーだ」などといった表現が、クルマの紹介などで使われる。

パワーはいわゆる「馬力」としても一般になじみがある。パワーとトルク、実際にちゃんと理屈や違いを理解している人は、意外と少ないかもしれない。

トルクとは?

まずトルクについて。

上記に「ねじりの強さ」と補足した。エンジンでもモーターでも、回転軸を回すための力の強さを表すのがトルクだ。単位は、Nm(ニュートンメートル)で示される。ねじりの強さと言ってもなおわかりにくいかもしれない。簡単に言えば、軸を回す力だ。

スパナを使ってボルトやナットを絞めたり緩めたりするときの、力の入れ具合と考えればいい。同じ道具を使っても、人の体格や筋力によって締め付け力は違ってくる。それがトルクだ。

トルクの値を決めるのは、エンジンの場合、1つは吸い込める空気量による。わかりやすく言えば、排気量の大小だ。排気量が大きいエンジンは、1回の燃焼で生み出す力が大きいので、トルクも大きくなる。

あえて空気量と言ったのは、ターボチャージャーやスーパーチャージャーなど過給機を装備すると、同じ排気量でも1回の燃焼で使う空気をより多くエンジン内に吸い込めるので、トルク値は大きくなるからだ。

トルクの大きいエンジンのクルマは、発進の際に勢いのいい出足になる。

次ページパワーとは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
  • ブックス・レビュー
  • 北朝鮮ニュース
  • 食べれば世界がわかる!カレー経済圏
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
白川日銀前総裁インタビュー<br>中央銀行の役割とは

退任から5年半。総裁就任前を含め、日銀とともにあった足跡を記した著書『中央銀行』が出版された。なぜ今沈黙を破ったか、金融政策が数々の批判にさらされたのはなぜか。日本経済の持続可能性への思い、中央銀行の果たすべき役割とは。