婚活で「体の相性」を最優先にしてはならない

36歳女性が理想の彼と結婚するまでの顛末

「『私たちの結婚に向かう速度も考え方も違うので、もう一度よく話し合いましょう』と連絡をして、新宿で会うことにしたんです。そうしたら、待ち合わせのカフェに、向こうは今にも死にそうな顔でやって来ました。私は、『結婚を真剣に考えているからこそ、いい加減な気持ちで男女の関係になりたくない』と言いました。彼は、それを逆ギレもせずに聞いてくれて、『わかったよ』と私の考えを受け止めてくれました。そんな様子を見て、“やっぱり結婚するならこの人だな”と見直したんです」

すれ違ったら話し合い、軌道修正する

そこで、翌週の週末にお詫びの気持ちも込めて河田を、「ウチにお昼を食べに来ない?」と招待したという。

「豚肉の中華あんかけとポテトサラダを作りました。手料理を振る舞うのは初めてのことでしたが、すごく喜んでくれました。彼は鉄道マニアで、鉄道の写真を撮るのが大好きなので、スマホの中に入っていた写真を一緒に見て、写真を褒めたり彼を持ち上げる話をたくさんしたりしました」

この日は、ランチを食べて楽しい2人だけの時間を過ごし、河田は笑顔で帰っていった。もしかしたら男女の関係になれるかもと淡い期待を寄せていたのかもしれないが、そこは文香の結婚に向かう歩調に合わせたのだろう。

それから2カ月後、50階建てのビルの最上階にある夜景のきれいなレストランで、文香は河田から正式にプロポーズをされた。

「“Happy anniversary”とチョコレートで書かれたケーキをサプライズで用意してくださっていました。そのケーキを前にして、『僕と結婚してください』とストレートに言っていただきました。私は、『不束者ですが、これから一生よろしくお願いします』と頭を下げました」

プロポーズにはつきものの婚約指輪だが、これは、「する機会もないから、いらない」と文香は前々から河田に伝えていた。その代わりに結婚指輪を2人で近々探しに行くことにしていた。

これも女性によってまちまちの価値観だろう。“高価でなくていいから記念にダイヤの指輪が欲しい”という女性もいれば、“一流ブランドの婚約指輪がいい”という女性もいる。

そこもまたカップルで話し合い、決めていけばよい。

プロポーズを経て正式に婚約をし、両家のあいさつを済ませた後、2人は結婚の報告に、私の事務所へとやって来た。

今回の結婚を、文香はこう振り返った。

「お見合いをしたときは、お互いに可もなく不可もなくだったと思います。友康さんもテンションが低かったよね」

文香がそう言うと、河田は微笑みながら言った。

「いや、僕はそんなことなかったよ。最初から文ちゃんがいいと思っていたよ」

その言葉に、うれしそうに文香は笑い、続けた。

「人の好きになり方って、人それぞれですよね。一目ぼれをして、ガーッと走っていく人もいるし、じっくり確かめながら好きになっていく人もいる。私は、後者のじっくりタイプ。その都度その都度、“この人、大丈夫かな”と思いながら、気持ちを積み立てていった。行き違いがあったら、その気持ちを正直に話して、それを友康さんがいつも受け止めてくれた。これからもささいなことでけんかをするかもしれないけれど、そのときは話し合って仲直りして、家族になっていけたらいいなと思っています」

「先週末には、1泊2日の温泉旅行をしてきた」と言う2人の左手の薬指には、一緒に選んだプラチナの結婚指輪が光っていた。

おめでとう! これからも手作りの温かな家庭を作ってくださいね。

本連載(仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-)のその他の記事も、ぜひお読みください
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