航空機メーカー、エコノミー座席幅めぐり火花 熾烈な受注競争
し烈な受注競争
利用客にとって座席のわずかなスペースの問題も、サプライヤーにとっては利益に影響しかねない問題となりつつある。
背景には、向こう数十年間で少なくとも推定7000億ドルのビジネスとなる航空機の受注競争がある。この規模は米国にとっても欧州にとっても輸出を押し上げるのに十分だ。
ロイターが7月に初めて報じたように、座席のレイアウト問題は最新型ジェット機をめぐる論争の中心となっている。
エアバスもボーイングも、最新機の1座席当たりの燃料効率について、マーケットリーダーのボーイング777━300ER機と比べて20%向上していると主張する。
ただボーイングは、1列10席の777X型機と1列9席の777型オリジナル機とを比較している部分があり、現在使用されている1列10席の航空機と比べると単価コストの改善は鈍る。
一方、アナリストからは、現在運航中の777型機が1列10席というのは、より安い運賃を可能にし、多くの利用客から支持されている結果との声も聞かれる。
エアバスが求める座席幅の業界基準は、唯一のライバルであるボーイングの支持が得られない限り実現しないとみられるが、777Xの快走に一矢を報いることはできるかもしれない。
(Tim Hepher記者、翻訳:伊藤典子、編集:橋本俊樹)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら