どうしても嫌な仕事はすぐ辞めよう
世界各国のグローバルエリートが送るキャリアアドバイス(2)

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 【グローバル・キャリア・アドバイス Vol.6】 
 自分自身の見方でいよう
 I would advise myself to always be on your own side. Many people make excuses for their employers and rationalise the low salary/compensation they are getting. Industry benchmarking is a good point to start - where you can see what you deserve and then compare it with what you are actually getting. No one is working for leisure - people get up at 7am in the morning to make a living. Thus compensation is important. Don't believe your boss' promise about increments until you actually get them. And don't piss off your boss.
 自分自身の見方であるように自分にアドバイスしたい。多くの人は自分の会社のために言い訳を自分でつくってあげて、自分が受け取る少ない給料を合理化しようとしている。同業他社の事例を調べてベンチマークするのは、自分がいくら受け取るべきなのかを知るうえで、重要なヒントになるだろう。
 誰もレジャーのために働いているわけではない。みな7時に起きて働くのは生計を立てるためなのだし、報酬は重要だ。昇給は、それを得るまで上司の口約束を信じてはいけない。だけど上司を怒らせては駄目だということもお忘れなく。

<グローバルエリートからの講評>

“自分自身の見方でいよう”とはこれまたうまく言ったものである。たしかに同業他社と同じ業界ポジショニングでかつ同等以上の仕事をしているのに、無欲なお人よしであるがために“よい仕事からくる超過利潤”の分け前に全然あずかれていない人はかなり多い。

また口約束されたことを“文書にしっかりと書いてください”というのも、日本的文化の会社ではなかなか言い出しづらいことだろうが、総じて紙に書かれていない口約束は単なる空手形であることが多いのも厳然たる事実なのだ。ここでも“相手を怒らせずに、自分の利益はきちんと守り主張する”という絶妙の政治センスと愛嬌が求められているのだ。

しかし“空気を読む”必要性が強い伝統的日本文化 だと“、相手を怒らせなかったが、全ての自分の我慢の上で丸く収まった”というハナシに心あたりのある読者の方も多いのではあるまいか。

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