19日の日経平均は5日ぶり反落、中国株安重し 2万3000円付近では戻り待ちの売りが増加

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 7月19日、東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反落した。前日の米国市場でS&P500が5カ月ぶりの高値を付けたほか、ドル/円は112円台後半と円安基調を維持。落ち着いた外部環境を支えに朝方は買いが先行した。写真は東京証券取引所で2015年7月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反落した。前日の米国市場でS&P500<.SPX>が5カ月ぶりの高値を付けたほか、ドル/円<JPY=>は112円台後半と円安基調を維持。落ち着いた外部環境を支えに朝方は買いが先行した。

下落基調にあった機械株や半導体製造装置株などが持ち直したことも相場の支えになったが、節目の2万3000円が視野に入ると戻り待ちの売りが出て伸び悩んだ。後場は中国株安や人民元安が重しとなり、前日終値を挟んだ水準でもみ合った。大引けは小幅にマイナス圏だった。

TOPIXは前日比0.09%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆1958億円だった。セクター別では石油関連や海運、機械が上昇率上位にランクイン。半面、原油高デメリットセクターのパルプ・紙が軟調。電気・ガス、小売、食料品などディフェンシブ関連も値下がりした。市場では「日経平均は2万3000円に接近すると戻り待ちの売りが増える。信用期日に伴う需給整理は進んだが、物色のテーマが絞り切れない状況だ」(内藤証券投資調査部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、エーザイ<4523.T>が連日で上場来高値を更新した。同社は18日、米国で販売中の肥満症治療剤で大規模な市販後臨床試験を行い、良好な結果を得たと発表、好感されている。半面、イートアンド<2882.T>が大幅安。同社は18日、120万株の公募による新株発行を行うほか、需給状況に応じて上限20万4000株のオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表した。この他にも株主による16万株の売り出しを実施する。1株利益の希薄化や株式の需給悪化を懸念した売りが出た。

東証1部の騰落数は、値上がり942銘柄に対し、値下がりが1086銘柄、変わらずが74銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     22764.68 -29.51

寄り付き   22871.62

安値/高値  22761.87─22926.47

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1749.59-1.62

寄り付き     1754.25

安値/高値    1749.25─1760.35

 

東証出来高(万株) 120660

東証売買代金(億円) 21958.12

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