ついに明らかになる「ミイラ製作所」の詳細

35体のミイラで使われているオイルは?

金箔で覆われた銀のマスク(写真:REUTERS/Mohamed Abd El Ghany)

[カイロ(ロイター)]- 7月14日、エジプトの考古学者たちは、カイロ南部のサッカラ・ネクロポリス近くの地下30メートルで発見された、古代の竪穴式墳墓と「ミイラ製作所」の詳細を明らかにした。

考古学者たちは、このミイラ製作所の発見が、古代エジプト人が死者をミイラ化するために使用していたオイルの化学的構成に関する新しい見解をもたらすことを期待している。

この2000年以上も昔の竪穴式墳墓は、紀元前およそ664~404年のサイス王朝時代にまでさかのぼるとみられている。 この竪穴は今年4月に発見され、石棺に加えて35体のミイラが含まれていた。

「この発見によって明らかなる2つの重要なことは、ミイラ化するために使用されていたオイルの種類とその化学的構成です。つまり、使用されていたオイルの正確な種類を特定することができるのです」と、この遺跡を発見したエジプトとドイツの考古学チームの責任者、ラマダン・バドリー・フセイン氏は述べた。

「非常にすばらしい発見」

ミイラ化の過程で使用された数百もの小さな石像、瓶、および器は、すべて埋葬室の中で発見された。

もっとも重要な埋蔵物は金箔で覆われた銀のマスクで、これは、いままででたった2回目の発見となると、考古省のカレード・アル・アナニ大臣は語った。

「金箔で覆われた銀のマスクは非常にまれなものです。先ほどラマダン氏が述べたように、この種のものは2つしかないので、非常にすばらしい発見です」と、アル・アナニ大臣はロイターに語った。

考古学者たちは今年に入ってからこれまで、ギザ台地にある4400年前の墓とカイロの南にあるミニヤーのネクロポリスを含む、多くの遺跡を発掘してきた。

かつてエジプトを象徴するファラオの神殿やピラミッドには世界中から多くの観光客が集まったが、2011年の反政府暴動以来、敬遠するようになった。エジプト政府は、今回の一連の画期的な発見により、自国に対するイメージが明るいものとなることを期待している。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
  • 就職四季報プラスワン
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
電池開発でノーベル化学賞<br>吉野彰氏が示した「危機感」

受賞会見とともに、リチウムイオン電池の開発の歴史と当事者の労苦を振り返る。世界の先頭を走ってきた日本も、今後および次世代型の市場では優位性が脅かされつつある。吉野氏率いる全固体電池開発プロジェクトに巻き返しの期待がかかる。