豪雨でも「宴会自慢」をやらかす"想像力欠如" 安倍政権の売りは危機管理能力だったのに…

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

西村氏は官房副長官として平成30年7月豪雨非常災害対策本部の会合にも参加。要するに政府として災害に責任を持つ立場だ。また第2次安倍内閣、同改造内閣、第3次安倍内閣で防災担当の内閣府副大臣を務め、安倍政権における“危機管理の専門家”としてのキャリアを積んできた。

『命を守る防災・危機管理 その瞬間、生死を分けるもの』(プレジデント社)という著書もあり、同書の帯に安倍首相が「大雪、土砂災害、火山噴火……。数々の災害に、彼が最前線で指揮を執ってくれた」と推薦コメントを寄せている。もっともその中に「豪雨」が入っていないのは、果たして偶然だったのか、あるいは必然だったのか……。

「国民の安心安全のために、政府として全力を尽くす」

これは西村氏の上司である菅義偉官房長官が会見時によく口にする言葉だ。要するに、常に国民の安全本位であることが政府の人間の責務という意味である。安倍政権が5年半以上も長命になったのは、民主党政権に懲りた国民が安倍政権によりどころを見つけたことが大きな理由だ。

危機管理能力を売りにしてきたはずなのに

では菅長官は、今回の副長官の危機意識のないツイートをどう思うのか。7月6日午後の会見で聞いてみた。大規模災害が迫っている時に、SNSで宴会のような写真を挙げて国民は不安を感じないか、と。

菅長官の回答は「やるべきことはやっている」だったが、果たして国民は「安心安全」を得られるだろうか。

なお安倍首相は9日昼、11日からの欧州・中東への外遊を取りやめた。当初の「やるべきこと」だけでは足りないということで、危機対応は「後手後手」の感が否めない。民主党政権の失敗という反省の下で危機管理能力を売りにしてきた安倍政権だが、この大災害をどのように乗り越えるのか。被害の全容が明らかになる中で、総裁選への影響もジワリと出てくるかもしれない。

安積 明子 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事