ニッポンよ、これが格安航空の流儀だ ベストLCCのCEOが日本の"空"をぶった切る!

拡大
縮小

「それが達成できたのは、運もあるが、やるべき事をしっかりとやってきたから。どの航空会社もこれで終わりということはない。現在進行形で改善していかないといけない。基本の基本をまずやる。改善の連続。絶えず怠らないことが重要だ」

東南アジアはLCCがシェア過半

スクートはシンガポールのチャンギ国際空港を拠点としている。同空港は当初、シンガポール航空をはじめとしたフルサービスの航空会社を中心とする空港だった。それが今ではマレーシアのクアラルンプールに次ぐ東南アジアのLCC拠点となっている。

41歳のウィルソンCEOは2011年5月まで日本で勤務した(撮影:今井康一)

「シンガポールにおけるLCCのシェアは、2004年には4%だったが、2012年には33%まで拡大した。東南アジア全体では、座席数ベースでLCCシェアが57%を占めている」

日本では、2012年はピーチ・アビエーションやエアアジア・ジャパン(13年11月にバニラエアへ社名変更)、ジェットスター・ジャパンが就航し、「LCC元年」とも言われた。だが、開業初年度はいずれも最終赤字となり、厳しい船出となった。

「日本のローカルLCCはまだ草創期。LCCとはどういうものか、知ってもらう途上にある。シンガポールでも時間の経過とともにLCCは定着した。日本の市場にも同じ事が言える」

次ページ日本市場はこうやって開拓する
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT