薄れる存在感? スカイマークの利益が半減 LCC台頭とコスト増で採算悪化。来期の起死回生なるか

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スカイマークはLCCの攻勢、コスト増という二重苦に苦しんでいる(写真:田中正秋/アフロ)

安い運賃を武器に、日本航空やANAホールディングスといった大手航空会社の牙城に挑んできた“かつての新興勢力”のスカイマークが、国内の航空業界で新たに台頭してきた格安航空会社(LCC)に押されている。

スカイマークは10月17日、今年度(2014年度3月期)業績見通しを下方修正した。売上高見通しは911億円(前期比6%増)と増収ながらも、従来から40億円下げた。さらに苦しいのは利益面。本業の儲けを示す営業利益は23億円と前期(46億円)から半減する見込みで、従来見通しからは35億円も下げ、当初の増益計画を断念した。

苦戦の理由は2つ

なぜ苦戦しているのか。その理由は、2つに分解することができる。「LCCとの競合激化」と「コスト増大」だ。

まずは、競合激化。成田空港発着で新千歳(北海道)や福岡、沖縄などに向かう路線が、同じ成田を発着し、低価格を特徴にするジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパン(11月から「バニラ・エア」に社名変更)といったLCCに侵食されている。ドル箱の羽田-福岡線についても、スターフライヤーなどとの激しい競争に押され、旅客を奪われている。

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