なぜランドセルが一番売れるのは7月なのか 平均購入額は5万円超、「祖父母が購入」が6割

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2つ目の理由は、ランドセル代を出すのは「祖父母」であるケースが多いからだ。マーケティング用語に「6ポケット」という言葉があるが、これは「子供には、その両親2人と祖父母4人、合計6人のポケット(財布、転じてお金の出どころ)があることを指す。とりわけ家計に余裕がある祖父母から孫には高額な商品が買い与えられがちだ。

夏休みの帰省時には、親子3世代が勢ぞろいする絶好の機会でもあり、祖父母にとって可愛い孫に6年間も長く使ってもらえるランドセルは、まさに最適なプレゼント商品なのだ。ランドセルの支払いをするのは、祖父母が60%にも及ぶとデータにも表れている。

日本のランドセルは明治20年(1887年)、皇太子(後の大正天皇)の学習院入学を祝して、時の総理、伊藤博文が特別に背嚢(はいのう:軍人が背負うカバン)を献上したのが原型といわれている。それだけ、入学祝いで年長者からの贈り物に好ましいといえよう。語源としては、オランダ語で背嚢がランセルであり、そこからランドセルという言葉が生まれた。

なお、2014年~2016年度の3年間では、月別平均購入金額が1年で2番目に高いのは10月となっている。これは、10月第3日曜日が「孫の日」であることが関係しているのだろう。

ランドセルの気になる予算は?

少子高齢化で、子ども1人にかける金額が高額になってきているといわれる。30年前の1988年のランドセル平均購入金額は25,000円だったが、現在は51,300 円に上昇(出所:ランドセル工業会「購入金額平均全体」)。30年で2倍以上になっており、祖父母世代は、わが子の時代の相場との差に驚くことになる。

購入者の7割以上が4万円以上のランドセルを購入していることがわかる。ニトリでは最も安いシリーズ「NEWSTAR わんぱく組」が2万9900円(税込)となっているが、こうしたリーズナブルなランドセルを選択する家庭は5人に1人程度ということになる。

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