「内向的なSNS」が日本をリスペクトする理由 ピンタレストはそれでも日本にこだわる
――長らく新規上場が取りざたされています。
最終的には上場したいという意図はある。現時点でいつとは決まっていないが、きちんとしたサービスがあり、継続的に収益が伸ばせ、将来的な収益性も見通せる状態が整えば。
エンジニアには2つの約束をしている
――成長し続けるには、有能な人材が必要ですが、シリコンバレーでは人材の争奪戦が激しいと聞いています。
エンジニアを雇う際に、彼らに2つの約束をしている。1つは、誰もが好きな製品の開発に携われるということ。世の中にはたくさんの製品があるが、ピンタレストは利用者の家だったり結婚式などの特別なイベントだったり人生の核となるものとかかわっている。
もう1つは、最先端の技術にかかわれるチャンスを与えることだ。たとえば、ピンタレストの検索エンジンは月間何十億、ビジュアル検索エンジンは月間何億も使われている。さらに、利用者にコンテンツを推奨するエンジンは1日数十億単位で使われている。
つまり、エンジニアは検索エンジンだけでなく、コンピュータビジョンやレコメンデーション機能において幅広いチャレンジをすることができる。特にビジュアル検索については、データの量で他社を圧倒している。
さらにいえば、ピンタレストには学ぶ機会が膨大にある。ピンタレストには学びあう文化があり、同じ仕事をしている同僚だけでなく、仕事の枠を超えて学ぶことも容易にできる。仕事でチャレンジングな状況に置かれた時も、学ぶチャンスだととらえる従業員が多いのはこの会社の特徴だろう。
――コンピュータビジョンなどはどのように活用されているのですか。
ピンした画像をピンチアウトすると、それに類似した画像がいくつか出てくる機能がある。たとえば、元画像に表示されているモノの形だったり、質感だったりに類似したものを探し出すわけだ。
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