大阪北部地震被害、80歳男性と9歳女児が圧死 被害の実態が次々と明らかに

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池田市内の小学校で安全確保のために校庭に集まった生徒たち(写真:ロイター/共同)

NHKの報道によると、今朝大阪で発生したマグニチュード(M)6.1の地震によって壁などが倒壊した影響で高齢男性と女児が死亡したほか、そのほか複数名が心配停止状態にある。

日本では、病院で死亡が確認されない限り、こうした状況では心肺停止という言葉が使われる。NHKによると、80歳の男性と9歳の女児が倒壊した壁によって死亡した。

水道管破裂、家屋火災などの被害も

ライブ映像によると、多くの通勤者が仕事に向かっている中、午前8時前に起きた地震によって、水道管が破裂しているほか、家屋で火災が起きている様子がうかがえる。

安倍晋三首相は、政府対策本部で被害状況を詳しく調査するほか、住民の安全確保に取り組むとしている。

気象庁によると、地震の震源は大阪府北部。速報値ではM5.9としていたが、その後、M6.1(暫定値)に引き上げた。

関西電力によると、美浜、高浜、大飯原発ではそれぞれ異常は確認されていない。また、関電によると、大阪および兵庫県の17万件以上で停電が発生している。

大阪に本社を置くダイハツ自動車によると、被害状況などを確認するため、大阪及び京都の工場の操業を停止した。また、シャープでは、直営工場は稼働しているものの、台湾の鴻海精密工業と共同で運営する工場については被害状況等の確認のため、いったん操業を見合わせているという。

「寝ていたところ、ものすごい揺れで目が覚めた」と、地震発生時に大阪のホテルにいたというケイト・キルパトリックさん(19)は話す。「初めての地震だったので本当に怖かった。ものすごく混乱して、悪夢かと思った。この世界がものすごい勢いで揺れているようだった」。

米国出身で今回日本を初めて訪れたというキルパトリックさんは、地震発生直後にホテルの警報器が鳴り、ホテル内では窓から離れるように放送が流れていたという。

大阪は、来年G20サミット首脳会議の開催地となっている。

2011年3月11日には、東北でM9.0の巨大地震が発生し、これに伴う津波などによって1万8000人の命が奪われたほか、東京電力の福島第一原発では過去四半世紀における最悪の原発事故が発生している。

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