会話がヘタな人がこだわるプライドの弊害 どんな相手にも確実にウケる2つの鉄板ネタ

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なんだか格言みたいになってしまいましたが、こんふうに失敗談を述べると、一気に場が和みます。

「カミングアウト」が雑談力を高める

「自分の欠点」も相手の共感を生む話題です。

「かたづけるのが苦手なんです」「私は料理がまったくダメです」といったカミングアウトをすると、お互いの間にあった壁がなくなって打ち解けていきます。

『最高の雑談力: 結果を出している人の脳の使い方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

ついでに私の欠点を言うと、ついつい時間ギリギリに行動してしまうこと。さすがに講演会場に遅刻して行くことはないのですが、よく5分前とかに到着して、関係者を必要以上にヒヤヒヤさせることがあります。

その日の講演のテーマがしっかりアタマの中に入っていますし、ギリギリに会場入りしたとしてもなんの問題もないはずですが、世間では30分とか1時間前とか、かなり早めに入る人のほうが多いようです。そのためか、私がギリギリまで会場に到着しないと「事故に巻き込まれてしまったのではないかと心配しましたよ」と、青い顔をして待っている人にたくさん出くわします。

別に私が時間にルーズとか、どこかで道草しているということではなくて、前の予定が伸びたり、移動中に仕事をしたりして、つい時間ギリギリに会場入りすることが多くなってしまうだけです。それでも心配している人がたくさんいるので、なるべく早く会場入りしたいと思っているのですが、こればかりはなかなかうまくかないようです。

相手に共感してもらうのに、特別なことを話す必要はありません。自分の中にあることを包み隠さずカミングアウトするだけ。それだけで雑談力が磨かれます。

茂木 健一郎 脳科学者

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もぎ けんいちろう / Kenichiro Mogi

1962年生まれ。脳科学者。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学大学院特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory )。東京大学大学院客員教授(広域科学専攻)。屋久島おおぞら高校校長。『脳と仮想』(新潮社)で第四回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第十二回桑原武夫学芸賞を受賞。著書に、『「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本(共著)』『最高の雑談力』(以上、徳間書店)『脳を活かす勉強法』(PHP 研究所)『最高の結果を引き出す質問力』(河出書房新社)ほか多数。

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