——日本経済、日本の金融政策をどう評価しているか。
ヒルデブランド 黒田総裁は各国の中央銀行総裁の中で最も経験豊富な人物の1人だ。日本において非常にアグレッシブな金融緩和が必要だったことは間違いない。同時に構造改革を進めることも、日本で20年間継続したデフレからの脱却に向けて必要だったと考えている。
実際にそうした政策を進め、目標達成へと進んでいるが、先に挙げたボラティリティの高まりが顕在化してきている。日本のインフレ圧力がそれほど大きくなっていないことを考えると、出口戦略については非常に慎重に進める必要がある。今や各国の中銀が出口を求めているが、プロセスを急ぐ必要はない。慎重なアプローチを続けるべきだ。
ゼロ金利政策というものは、金融業界には当然、大きな負担となるが、それは日本だけで起きていることではない。欧州やスイスにおいても同じ状況になっている。中央銀行の役目は経済全体のニーズを考えることにあり、経済全体に焦点を当てて金融政策を運営する必要がある。
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