日立、一転して営業増益に 上期予想を上方修正
[東京 23日 ロイター] - 日立製作所<6501.T>は23日、2013年4─9月期の業績見通しを上方修正し、営業利益を1450億円から前年比5.7%増の1730億円に引き上げた。
自動車関連や情報通信事業が堅調に推移、さらに円安やコスト削減で全部門が計画から上振れ、11%の減益でみていた従来予想から一転した。市場予測も200億円超上回った。
売上高は4兆4000億円から前年比2.6%増の4兆4700億円に引き上げ、150億円とみていた当期利益は同6.2%増の320億円に倍増させた。新たな営業利益の見通しは、トムソン・ロイターのスターマインがまとめたアナリスト4人の予測平均値1504億円を上回った。
世界的な自動車需要の拡大を背景に、自動車部品事業の売り上げが予想以上に伸長。情報通信事業の売上高も上振れた。円安の追い風とコスト削減の進展もあり、営業利益は社会インフラや電力システムを中心に全部門で従来予想を上回った。
自動車部品を手掛ける子会社、日立オートモティブシステムズ(東京都千代田区)が米独禁法違反で支払う190億円を営業外収益に計上したが、為替差損益や固定資産損益などがカバーする。
14年3月期の業績見通しは、営業利益5000億円のまま従来予想を据え置いた。日立は「米国・欧州・中国をはじめとする世界経済の動向や、為替レートの推移、原材料価格の変動などが不透明」としている。
(久保信博;編集 山川薫)
*内容を追加し、見出しを変えて再送します。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら