東京駅「日本百貨店さかば」の斬新な仕掛け

主役は「丸亀市」と「西伊豆町」の生産者

東京駅地下街グランアージュ内にある「日本百貨店さかば」(編集部撮影)

東京駅地下街と言えば、駅を中心にした広大なスペースに無数の店舗が並ぶ、昭和の香り漂うショッピングセンター。地下街の構造そのものは古いが、周囲に新しいビルができたり、内部の店舗も次々に入れ替わるなど、その姿は刻々と変化している。

日本百貨店が2自治体と手を組んで展開する飲食店

5月8日には、全国のこだわりの物品を取り扱う日本百貨店が、初の飲食店をオープンした。店舗名はそのまま「日本百貨店さかば」だ。注目すべきポイントが2点ある。1つは、日本百貨店というユニークな会社が運営する店舗だということ。もう1つが、香川県丸亀市、静岡県西伊豆町という互いに離れた2自治体が、日本百貨店と手を結んで展開する新しいサービスという点だ。

まずメニューから見てみよう。定番メニューのなかでも人気が高いのが丸亀の骨付鳥(若)(990円)。もも肉丸ごとを、特性スパイスで焼き上げたものだそうだ。しおかつお讃岐うどん(590円)は、西伊豆のB級グルメしおかつおうどんと讃岐うどんのコラボ料理で、香川のブランド卵「オリーブの輝き」を温泉卵にしてトッピングしている。ほかにも「讃岐のめざめアスパラの肉巻き」「天草の本ワサビところてん」など、地域の食材を使ったおつまみが並ぶ。さらに、「月替わり地域特集」として、期間限定でさまざまな地域の食を提供していく。なお、7月は沖縄特集が予定されている。

(写真左)しおかつお讃岐うどん 590円、(写真右)丸亀の骨付鳥(若)990円(写真:日本百貨店)

オープンの経緯について、日本百貨店社長の鈴木正晴氏は次のように語った。

「日本百貨店として小売店を7店舗展開していますが、1店舗でやっている頃に比べ、スタッフとコミュニケーションする機会がなくなってしまいました。みんなが集まれる場所として、飲食店を立ち上げたいね、という話はしていたんです。そこへ、丸亀、西伊豆の自治体の方から『東京に販路を広げたい』という相談をいただいたのがそもそもの初めです」(鈴木氏)

次ページ「地産地消」ならぬ「地産“他”消」
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
ホテル爆増<br>熱狂の開業ラッシュ

2017〜20年で大都市のホテル客室数は3割以上の増加。ただし、ビジネスホテルなどの宿泊特化型に偏っており、供給過剰と競争激化の懸念も。業界は持続的に成長できるのか。