謎のカタカナ、電車の「モハ」「クハ」って何? JRの車両記号、ルールを知れば通勤も楽しい
これらの車両は、雰囲気や気分によって乗り分けるのもおすすめである。それぞれの特徴やおすすめポイントを紹介しよう。
・「クハ・クモハ」でかぶりつきを楽しむ
運転台の付いている列車では「かぶりつき」が楽しい。かぶりつきとは、電車の最前部、運転手の後ろ側に立ち、景色を見ることである。前面に広がる車窓や、レールの上をキレイになぞる様子、複雑な線路の分岐が楽しめる。大人だけでなく鉄道好きのキッズたちにも人気で、隠れた激戦区でもある。
・「モハ」で力強い音を楽しもう
モーターが付いており、走るたびにその音を聞くことができる「モハ」。鉄道ファンの中には「音鉄」といい、モーター音や走行音を愛でたり、録音したりする人もいる。どれも同じだろうと思いきや、実は車両ごとに違った音を奏でるのが癖になる。聞き分けられたら、あなたは鉄道マニアの仲間入りだ。
・「サハ」ちょっと静かに過ごす
「サハ」は運転台もモーターも付いておらず、ただ引っ張られるだけの車両である。他の「クハ」「モハ」「クモハ」に比べると、比較的静かな乗車ができるといえる。モーターがないため、車輪と線路が直接こすれ合う音を楽しめる。
・「サロ」グリーン車でゆったり通勤を
首都圏では、通勤電車に2階建てグリーン車を搭載している路線がある。東海道線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、常磐線である。有料だが、広々としたリクライニングシートでゆったりと通勤ができる。2023年度末からは、中央線にもグリーン車が導入される見通しである。
カタカナ横の数字は何を表している?
以上、車体に表記されているカタカナについて解説をしてきた。その横に書かれている数字についても軽く解説をしておこう。「クハE231-501」のように、2種類の数字が-(ハイフン)でつながれている。
・ハイフンより左側の数字は「~系」
左側3ケタの数字は、電車の系列を表す。鉄道ファンがよく口にする「~系」はこの部分のことである。「クハE231-501」の場合、「E231系」と読めばいい(ちなみにEはJR東日本の車両であることを表している)。路線ごとに使用される系列は違い、たとえば山手線にはE231系とE235系、京浜東北線にはE233系が使用されている。
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