国民民主党は「党首討論の15分」で株を上げた

立憲民主党とのスタンスの違いが明確に

その余裕ぶりは、安倍首相の側で麻生太郎財務相がニヤニヤと笑っていたことからもうかがえる。対峙する枝野氏は安倍首相が話す間、両手を組んで憤然とした様子だった。

「予想どおりだ。安倍首相は意味のないことをダラダラと述べるだけで、聞かれたことにまったく答えていない。党首討論は歴史的な意味を終えた」

終了直後に開かれたぶら下がりで、枝野氏は自身の質問が不発に終わった怒りをぶちまけた。しかし党首討論の制度自体が悪いわけではないだろう。枝野氏の運用にも問題があり、「歴史的な意味を終えた」と言い切れるものではない。

玉木氏は政策論争に専念

一方で株を上げたのは玉木氏だろう。民進党と希望の党が合流して5月7日にスタートしたばかりの国民民主党は、各メディアの調査では政党支持率が1%前後と極めて低い。

「これからだよ。支持率に一喜一憂せず、日本がよくなる政策を主張し、国民にわかってもらう努力をするのみだ」。玉木氏はこのように常々述べているが、国民民主党代表としての事実上のデビューの場である党首討論において、その片鱗を見せた。

「骨太の議論をしたいので、直球勝負でいくので、簡潔に答えてほしい」

最初に「出すべき資料や人は出して」と森友学園・加計学園問題関連と思われる要求を述べた玉木氏だが、その後は疑惑追及は行わず、もっぱら政策論争に専念した。まず取り上げたのは5月24日にドナルド・トランプ米大統領がウィルバー・ロス商務長官に命じたと報じられたアメリカによる自動車関税アップ問題で、現行の2.5%を10倍まで上げるというものだ。

「わが国はアメリカの重要な同盟国で、総理も『(アメリカと)100%共にある』と言っているが、事前通告なくしてこういうのをやられたら、(日本はアメリカから)同盟国と見なされていないのではないかと疑わざるをえない」と指摘した。

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