外国人が日本人の薄い権利意識に呆れる理由 「WHYジャパニーズピーポー」!?
私は個人の顧客からマネーも含めたライフプラン相談を受けるファイナンシャルプランナー(FP)ですが、最近は、ある外国企業の方々からのご相談が多くなりました。それも日本国籍ではなく、外国籍のビジネスマンです。
外国人は「日本の年金の仕組み」を知りたがる
英語でのコミュニケーションが可能であること、学生時代を米国で過ごした経験があることなど、私の経歴を知ったある社員が相談に訪れた後、「FPなら彼女がおススメ」と、英語の掲示板に書き込みをしてくれたのです。
その掲示板を見た人が、直接有料相談を申し込んで来てくれる、というわけですが、相談の主な目的は以下の2つに集約されます。
ひとつは日本の社会保険の仕組みについて。もうひとつは日本の税金の仕組みについて、それぞれ「ちゃんと」知りたい、というものです。彼らは「日本に住む自分の権利だから、よく知ったうえでこの国でどう生きるかを考えたい」と言うのです。
自身の権利を主張する彼らのスタイルは、私にとってはまったく違和感のないものです。なぜならば私自身、米国で過ごした数年間あるいはその後日本に戻って経験した海外業務の経験から、それが世界基準で言えば当たり前のことだと理解しているからです。
権利というものは、自分自身の状況をよくするために主張し、行使するものです。またどのような権利が行使できるかは自分自身で積極的に情報を取りにいくべきものであり、「知らないということは自分の生き方に真摯に向き合っていないこと」でもあるのです。
人生の主人公は自分だから、自分が生きていくうえで避けられないさまざまな困難に対してどう立ち向かうか。「権利はトランプのジョーカーのように使い、困難を乗り越えていくもの」――。そんな印象を、彼らに会うたびに受けるのです。
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