福岡「ガンプラキープ」ができるバーの正体 オーナーは根っからのジオン党
ガンプラやバーのメニュー、お客さんについて語る大佐は本当に生き生きとしている。つらいことはないのか。
経営不振で「木馬」は閉店、艦長をソロモンに配置換え
「大きな声で言えないですけど、経営不振ですね。生活的にも内装の仕事をもっとやらないと難しいよね、ということになりました。ガンダムバーというより、飲食業全体がつらいのかなと。ここ半年ぐらいが厳しいですかね。去年の年末は忘年会の予約が少なかった」
実は、大佐はもう1店舗、ガンダムバーを経営している。同区大橋にある「E.F.S.F ガンダムバー ホワイトベース」。大佐の長男、祐多さん(22)が艦長(店長)を務めていたが、こちらを2018年3月末で閉店し、4月以降は裕多さんにソロモンを主に任せる。大佐は「週末とかは出るつもりですけど、今後は内装の仕事と、五分五分かなあという感じです」と、どこか寂しそうに話してくれた。
ソロモンを残すか、ホワイトベースを残すか、大佐の決断の裏にはさまざまな事情があるはずだ。とはいっても、お客さんの声を受けて悩んだ大佐が「木馬」ではなくジオンサイドを選んだという事実は、ガンダムファンたちの生き様、こだわりの象徴ではないだろうか。
続く店もあれば、閉まる店もある。好景気とはいえ、厳しい飲食業界。「悲しいけどこれ、戦争なのよね」――。ソロモンに散った、スレッガー・ロウ中尉の言葉が胸に響いた。
(記者:三重野 諭)
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