福岡「ガンプラキープ」ができるバーの正体

オーナーは根っからのジオン党

ソロモンでの戦いを再現したジオラマ(写真:qBiz 西日本新聞経済電子版)

店の奧、特等席ともいえるテーブルの隣には、ソロモンでジオンと連邦が激戦を繰り広げるジオラマがある。

ビグザムにドム、ザクと相対するジムやボール。常連客と店のスタッフが協力して作り上げ、ホビーショーに出品した。場面といい、経緯といい、バーの象徴的存在だ。

当初の店名候補は…

実はソロモンという店名は、大佐の第一希望ではなかった。子どものころ、ザクのデザインに驚いてガンダム好きが始まったという、根っからのジオン党。当初、店名に考えていたのは「ア・バオア・クー」だった。

「サーベルを飾ったりとか、シャアとアムロが戦ってるあの部屋をつくりたいとか…。でも、調べたら、聖地の名古屋にア・バオア・クー(という名のガンダムバー)があったんですよ。日本に二つあっちゃ駄目だろうという、変な使命感が湧きまして。当時、無いのはソロモンがグラナダか。ソロモンの方が皆さんよく知ってるかなと」

大佐はファースト好きだが、客はさまざま。「ガンダムの入り方として、40代の方はファースト見てました、30代の方はBB戦士からとか。女性で多いのはSEED見て、それからさかのぼったり」

来店は20〜40代がまんべんなく多いといい、2、3年前からは女性も増えたとか。「ユニコーン辺りで若い声優さんも出てたので、その声優さんのファンもいらっしゃるのでは」

そして、ガンプラ好きにも女性が少なくないという。半年に1回ほど店が開くガンプラ選手権。「作品を評価してもらう場ってなかなかないですけど、専門の本とかプラモデル店の主催って、ガチじゃないですか。ここはおふざけで、ゆる〜い感じでやってます。酔っぱったお客さんが投票してますから(笑)」

(左)縛られた赤鼻、(右)沈んだハイゴッグ(写真:qBiz 西日本新聞経済電子版)

選手権では○○縛り、というようなルールを設けることもあるが、「水陸両用縛り」という回では、モビルスーツではなく、水陸両用に乗るキャラクター「赤鼻」を縛ってきた作品が出た。「ダジャレです。もはやプラモでもない(笑)」。インパクトで優勝を飾った。

気になるガンプラがあった。この沈んでいるのは…ハイゴッグ? 「そうです。お母さんとお子さんが別の作品を作っていて、海に沈んでいるのはお母さんの作品です。アイデア満載で、選手権は楽しいですね」

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