「継続成長」への決め手がないアップルの悩み iPhone頼みの構造は変わっていない
5月1日に発表したアップルの2018年度第2四半期(1〜3月期)の決算は、アナリストなどの市場予測を上回り、売り上げ、営業利益ともに第2四半期としては過去最高を記録した。
好調決算の背景にはウエアラブル製品(Apple Watch)の伸びやApple Musicなどサービス事業の好調もあるが、主事業であるハードウエア、とりわけiPhoneの好調がもっとも大きな要因だ。
iPhone Xは好調を維持した
もともとの市場予測では、サービス事業やウエアラブル製品の売り上げが伸びるものの、収益全体に占める割合が多いiPhoneは苦戦するとみられていた。新たな軸での進化を狙ったiPhone Xが新しい製品に素早く食いつくアーリーアダプター層への普及が一巡した後に伸び悩むことで、全体としては厳しい決算になるとみられていた。
しかし、予想通りにサービス事業やウエアラブル製品の売り上げが伸長する一方、苦戦が予想されていたiPhone Xも好調だった。ティム・クックCEOの説明によると発売以降、すべての週においてもっとも売れたiPhoneとなったという。
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