全米が沸騰した「狂言誘拐」急転直下の全真相 疑惑のカップルが日本メディアに初告白
デニース誘拐の真犯人はマシュー・マラー(当時38歳)。高校卒業後、海兵隊に入隊。ここでIT技術を身につけ、全米屈指の大学・ポモナカレッジに進学、ハーバード法科大学院を卒業し、ハーバード大では教壇に立っていた。その後、弁護士となり全米法曹協会では「IT技術に優れた弁護士」として表彰されている。マラーにとってはデニース誘拐事件で、メール発信者の痕跡を消すなどお手の物だった。
マシューは、好みの女性を見つけては、インターネットやSNSで徹底的に調べ上げ、住宅に押し入る犯行を繰り返していたとFBIは見ている。
実は事件発生直後に、警察の不信を買ったデニースとアーロンの行動の裏側には、すべてはマシューの脅しがあった。マシューは、デニースとアーロンの個人情報だけでなく、家族の氏名や住所まで調べ上げ「自分のことを警察に話せば家族を傷つける」と脅していたのだ。
その後、誘拐罪で禁錮40年の刑を科された天才知能犯マシュー・マラーは、現在、アリゾナ州の連邦刑務所で刑に服している。
人生を壊された相手と長い戦いの末…
真犯人の逮捕後、デニースとアーロンは、バレーホ市と市警の広報官、捜査官を相手取り、名誉毀損や精神的苦痛に対する損害賠償を求める民事裁判を起こした。そして今年3月、裁判所はバレーホ市に対し、250万ドルの支払いを命じた。
事件解決から3年、完全なる無実の証明を果たした2人は、世間のバッシングを受けた心の傷を癒やすカウンセリングを受け続けながら、誇りだった理学療法士の仕事にも戻ることができた。
全米中が“敵”になる悪夢を乗り越えたデニースとアーロンは、今年9月に結婚式を挙げることを予定している。
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