40歳超の転職に失敗する人と成功する人の差 条件にこだわりすぎると痛い目を見る
このワナにはまらないためにも、事前の転職マーケットの調査が不可欠なのです。Bさんは、事前に転職マーケットをある程度調べたことで、現在と同じ年収をもらうことはほぼ無理だろうとわかっていました。3分の2、下手をしたら半分になることも覚悟していたかもしれません。こうした転職マーケットの情報や知識を早期に学んでいたからこそ、早い時期から業界にも、職種にも、企業規模にも、こだわらずに話を聞きに行ったり、面談に行ったりできたのだと思います。
表面的な条件にこだわりすぎるな
では、Bさんにはこだわりは1つもなかったのでしょうか。そうではありません。きちんと、こだわるべきポイントにはこだわって、転職活動を行っていました。それが、「自分が必要とされる場所はどこか」「自分が活躍できる場所はどこか」といったことです。
Bさんは、エリアや業界、職種、役職、年収といった表面的なレイヤーでのこだわりは捨て、1つ上のレイヤーと言えるかもしれませんが、別のもう少し抽象的なレイヤーでこだわったのです。表層的な条件にこだわるのか、仕事の中身や自分のやりたいことにこだわるのか、と言い換えてもいいかもしれません。
転職がうまくいかない人は、「自宅から1時間以内」というエリア条件や、「年収は最低でも800万円以上」という収入条件、「役職は課長以上」というポジション条件などに、「今、このタイミングでこの条件が満たされないと対象外」というくらい、厳格にこだわる傾向があります。
せっかく転職の決意をして新天地を探すのですから、こだわりをもったり希望条件を掲げたりするのは当然のことです。しかし、あまりにもさまざまな条件にこだわり続けることで、本来生き生きと活躍できたであろう会社・職場に転職する機会を逃してしまうリスクも多々あります。どういった点にこだわり、どういった点についてはこだわりなく転職活動を行うべきなのか――その判断が「ミドル転職」では大切になるでしょう。
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