40代の迷える子羊たちが求める「正解」の誤謬 社内に残るか外に出るか「納得解」を求めよう

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見方を変えれば、誰からも自由に、自分の幸せを自分の時代で作り上げることができる時代とも言えます(写真:franckreporter/iStock)
「もう偉くなれないんじゃないか」
「外でも通用しないんじゃないか」
「独立する機会を逃した! 同期のアイツはさっさと辞めて自分の道を歩き始めたのに」
仕事の責任が圧倒的に増す40代。家族の危機に見舞われている人もいる。SNSでなんとなくつながっている人とは強い絆を感じられず、「自分はどこに向かっているのか」という夢を見失いがちで、自分自身を信じることの危機にも直面する世代だ。
そんな40代の自信や自己肯定感を取り戻すことをテーマに、藤原和博氏が自身の経験なども交えてまとめた著書『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』から、40代のリアルな悩みへの答えを一部抜粋する。

サラリーマンの最大のリスクは「上司」

Q)どうしても苦手な上司がいます。この上司がいずれ役員になっていくのかと思うと、その下でずっと働くことができるかどうか自信がありません。

A)規模の大小に関係なく、組織にいることの大きなリスクは「上司」の存在です。サラリーマンである以上、上司が間違いなく幸せの半分のカギを握っていると私は考えています。そして40歳よりも45歳、45歳よりも50歳と、年齢が上がれば上がるほど、リスクはドンドン大きくなります。

若いうちは、たとえ直属の上司と気が合わなくても、異動や配置転換で環境が変われば、新しい上司からチャンスをもらうことができます。しかし、昇進するにつれて異動できる場所は限られていき、評価を下す上司の顔ぶれもだんだん決まってきます。

そして晴れて部長になったとき、常務や専務と合わなければ、「アイツはダメだ」と烙印を押されて「終わり」。一度下された評価は二度と覆らないまま、退職までの長い時間を過ごすことになります。

組織の中で生きることを選び、上を目指す道ももちろんあります。私はその道を進むことを否定はしません。ただしそうなら、取締役にまで上り詰めることを目指すべきです。

日本の企業社会はあまりこのことに触れませんが、たとえ気心の知れた同期であっても、いっぽうが取締役、片方がただの管理職であるとき、両者の間には、身分や待遇に関する歴然とした差があります。そこまで上り詰めれば、会社人生は成功をみるのです。

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