ハリル監督衝撃解任、JFA会長が明かした理由 大会2カ月前の交代は前代未聞の「緊急事態」

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「これまで多くの議論を尽くしてきた中で、ハリルジャパンを最後までサポートし続けたのが西野さん。外部の全く関係のない人を指揮させるリスクのほうが高かった」と田嶋会長は西野新監督の就任理由を説明した。

今週木曜日の4月12日、日本サッカー協会は再度会見を開き、新スタッフの編成を発表する。すでにハリル前監督の解任に伴い、2人のコーチと1人のゴールキーパーコーチ、計3名の外国人コーチの契約も解除している。その場で後任の技術委員長も決まる予定だ。今後の代表メンバー発表の予定も新体制の下で発表される。

これまでサッカー日本代表は、ワールドカップ予選の期間中に監督解任は何度かあったが、出場が決まり、本大会2か月前の交代は前代未聞のことだ。

「少しでも勝つ可能性を高めるための決断」

協会の責任について問われた田嶋会長は「責任を恐れて何もしないのではなく、(本大会で)少しでも勝つ可能性を高めるための決断をした。それが責任だと考えております」とかわした。

会見の最後に頭を下げた田嶋会長(記者撮影)

会見の最後に、田嶋会長は「本当に僕はこの危機をいい方向にもっていきたいと思います。オールジャパンで本当に日本がここで団結していくいいチャンスだと考えています。応援よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

残り約2か月間のうち、5月30日の国内最終テストマッチであるガーナ戦(日産スタジアム)を経て代表メンバー23人が最終決定される。

初戦のコロンビア戦を迎えるのは6月19日だ。限られた時間の中でどこまでの結果を残すことができるのか。直前の監督解任という「緊急事態」に見舞われた日本代表。今のサムライブルーに残された時間は想像以上に少ない。

菊地 悠人 東洋経済 記者

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きくち ゆうと / Yuto Kikuchi

早稲田大学卒業後、東洋経済新報社に入社。流通・小売業界の担当記者を経て2017年10月から東洋経済オンライン編集部。2020年7月よりIT・ゲーム業界の担当記者に。

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