オンライン英会話があれば留学は必要ないか 在宅のトレーニングでどこまで対応できる?

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グローバル化が進む中で、個人だけでなく法人としての利用も伸びているそうで、導入している会社数は1650社に達しています。業種では、IT・製造業が多く、サービス業も近年伸びているということです。オンライン英会話だけで会議などのビジネスシーンに対応できるよう、ビジネス会話の教材にも注力しています。

レアジョブでは進化型のコースとして、TOEICスコア600点以上の30~40代の管理職や会社員をターゲットにした「本気塾」を開講していて、オンライン英会話と実際の英語授業のミックスでのコースも提供しています。筆者としてはビジネス英語の習得に関しては本気塾や留学との組み合わせにより、より実践型の伸びを期待できるのではないかとみています。

時差を利用した24時間365日対応のDMM

DMM英会話の大きな特徴は、先生がフィリピン人だけでなく、世界90カ国6500名もの各国の講師を擁していること。特に東欧のセルビア・ボスニアなどヨーロッパの講師も多いことが特徴です。それによって24時間365日受講することが可能となっています。

驚いたのが早朝の4時など、働きながら育児をする方の利用もあるそう。ビジネスマンの利用時間帯では、やはり夜10時半くらいが多いということですが、長く続けている方にその秘訣を聞くと、目覚まし替わりに、オンライン英会話を使うという朝活としての活用事例もあるそうです。

DMMの主な利用者層としては、PCやスマホの操作にも慣れている20代30代のビジネスマンが多いとのこと。英語の会議で発言できるレベルまでの到達に関してはDMMはどう考えているのでしょうか?

英単語アプリの「iKnow」(写真:DMM提供)

ここでは、英語の習得にかかる時間は3000時間と言われている中、その中でオンライン英会話や英単語アプリのiKnowなどのサービスを提供し、それぞれのライフスタイルに適したサービスを利用者が選択できるようにしているようです。

わからない状態からわかる状態に変わる、英語のブレイクスルーに到達できるような手段を多角的に提供することで、利用者の英語ニーズに応えようとするアプローチです。

オンライン英会話事業だけでなく、留学事業に力を入れているのもDMMの特徴。最近はフィリピン留学を中心に留学フェアを開催したりと実際に海外に送り出すサービスにも力を入れており、近年は利用者からの留学希望も増加しているようです。アプリや留学事業など英語関連のあらゆる環境整備を進めていることも特徴といえるでしょう。

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