「初対面」で好印象を残せない人の意外な特徴

コミュニケーションの基本を忘れていないか

一般的に自己紹介は、いかにしてインパクトを残すかに主眼が置かれがちです。しかし、人間は初対面の人に対して、防衛本能が働きます。自分や会社のことをどんどん売り込んでくるような営業マンに対しては、防衛本能がより強く働き、心のシャッターは閉じてしまいます。

人間には相手を第一印象で意味付けしてしまう性質がありますが、一度付いたイメージを覆すのは容易ではありません。しかも、初対面で悪印象を与えてしまうと、二度と会えずに挽回のチャンスすら与えられないことも多々あると思います。反対に、初対面で相手の防衛本能を取り除き、良い印象を与えることができたら、そのあとの信頼関係の構築がずっと容易になるでしょう。

それを達成するために、3つの行動心理に基づいたテクニックをご紹介します。

相手に安心感を与える“5 YES”

まずは「ラポール」形成です。ラポールとは臨床心理学の用語ですが、簡単に言えば、信頼関係のことです。信頼があれば安心感が生まれ、「この人ともう1回会ってもいいかな」という意識が芽生えるようになります。

具体的には、 “5 YES“を意識するといいでしょう。

5 YESとは、会話の中で“YES”の言葉を5つ集める会話の方法です。相手の話に対して「そうですよね」「なるほど」「すごいですね」と同意(YES)したり、「きれいな模様のネクタイですね」「落ち着く声ですね」と相手を承認(YES)したりすることで、相手にYESを伝えていきます。「今日はいいお天気ですね」など、相手からの同意(YES)をもらいやすい言葉がけも有効です。

多すぎるとわざとらしくなりますが、5回ほどYESを繰り返すことで、防衛本能は取れていきます。冒頭に登場したAさんの頭の中には、自分が話そうとすることばかりが占めていたため、“YES”が5回どころか1回もありませんでした。相手はAさんが何を考えているのかがわからず、不安に感じたことでしょう。

相手に話してもらうといっても、単に質問攻めだけでは信頼関係は築けません。そこで大切なのが、2つ目の「返報性の原理」です。相手が話したことを鸚鵡(おうむ)返しに繰り返したり、要点をまとめて伝えることで、“傾聴”や“承認”を示します。つまり、話をしっかり聞いているという姿勢を相手に示してあげるのです。

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