池上線「大崎広小路」がおしゃれになったワケ 高架下のイメージ一新、テーマは「自転車」
「旬八青果店」は規格外の野菜を扱うことを特徴としている八百屋で、港区や目黒区を中心に10店舗を展開する。特徴について「農家が出荷しない規格外の野菜でもおいしい野菜は多い。それを消費者に提供することで農家と消費者の双方が喜べるようになれば」(旬八青果店担当者)とのことだった。
今回の出店場所については「今までDOUGHNUT PLANTさんと共同出店し、カフェの横への出店の経験はあった。今回自転車屋が加わることにより、さらに店舗のスタイルや客層に広がりが出れば」(同)と期待感をにじませる。
このように特色あふれる「STYLE-B」の2区画。今後は五反田エリアのサイクリストの間で話題の施設となっていくだろう。
地域に合わせた高架下施設デザイン
東急電鉄は近年、高架下の暗いイメージを一新するような開発に力を入れている。2012年に学芸大学駅横にオープンした「GAKUDAI KOUKASHITA」を皮切りに都立大学、中目黒でも同様の開発を行ってきた。特に一昨年オープンした「中目黒高架下」では約700mの長さに渡って、高架下を商業施設として整備し、「蔦屋書店」をはじめ、個性あふれる店舗を入れた。
今回の「池上線五反田高架下」の特徴について「五反田という立地の特性を取り入れ、歓楽街的なイメージが強い同エリアで別方向からのアプローチを目指した」(東急電鉄・嶝(さこ)俊輔氏)という。また「中目黒高架下」との違いについては「中目黒はもともと高架横の道が人通りが多いところであったため、店舗の個性を重視した。一方で、今回の池上線五反田高架下はもともと人通りの多い場所にはないため、統一感のあるデザインにした」(同)。
従来の開発では高架下を意識させないよう、柱を見えにくくする工夫をしてきたが、今回はあえて高架下の柱を見えるようにした。
また、「STYLE-B」の入る区画は大崎広小路駅に近く、上下線が少し離れた位置にあるため、そのすき間を活用して、天井をガラス張りにした場所を設けることで開放感を演出している。
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