「死んでいる会社」に足りない4つの新陳代謝 「赤字事業、ムダを放置…」御社は大丈夫?
まず、新陳代謝の1つ目の対象は「事業」である。「死んでいる会社」ほど、赤字や低利益の事業や製品、サービスを捨てられず、そのまま放置してしまっている。
「赤字事業」や「ムダな業務」が放置されている
【1】「赤字事業」「低収益事業」を捨てられない
会社は事業を営んでいるが、事業には「寿命」がある。比較的寿命の長い事業もあれば、短命で終わる事業もある。
しかし、「死んでいる会社」に限って、赤字事業や赤字製品のような「いらないもの」がいつまでも放置されている。工場の操業度維持のため、顧客の要望に応えるため、売り上げを落としたくないから……。いろいろな理由をつけてはいるが、合理性のない事業や製品を抱えるだけの余裕は今の日本企業にはない。
「生きている会社」になるためには、短期的に見れば代謝の必要がないと思われる事業でも、中長期的に見れば不要なもの、いらないものは思い切って整理し、貴重なリソースを新たな価値創造に振り向けなければならない。
「いらないもの」は自然に消えてなくなるわけではない。「いらないもの」は明確な意思をもって、片付けなくてはならない。未来を見据えた理想像を掲げた「事業の新陳代謝」が重要である。
【2】いつまでも「ムダな業務」をなくせない
新陳代謝の2つ目の対象は「業務」である。「死んでいる会社」ほど、「業務の新陳代謝」ができず、「非効率のかたまり」になってしまっている。
企業が成長し、組織が大きくなるにつれて、「無意味になった業務」「価値のなくなった業務」「非効率で非生産的な業務」は間違いなく増殖する。
ここで「業務の新陳代謝」を進めなければ、会社は「非効率のかたまり」になってしまう。人手不足がますます深刻化する中で、多くの日本企業にとって「業務の断捨離」は最も重要な経営テーマである。
その「業務の新陳代謝」を断行するためには、業務に潜む「膨張」「滞留」「過剰」という「3つのリスク」に手を打たなければならない。
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