アカデミー賞に「VR部門」ができる日は来るか ヴェネチア・カンヌではVR作品の上映も実施

SXSW2017で開催された「The Mummy VR Experience」(写真:HILLS LIFE DAILY編集部提供)
「VR元年」とささやかれた2016年から、時を経ること2年。満を持して、スティーブン・スピルバーグがVRをモチーフにした作品を発表した。そもそもここ数年、映画とVRの関係性はどのような歩みを見せていたのだろうか。映画ジャーナリスト 立田敦子氏に聞いた。
スピルバーグが考えるVR空間の中身
テキサス州オースティンで、3月10日から開幕した世界最大規模のクリエイティヴ・ビジネス・フェスティバル「SXSW(サウスバイサウスウエスト)2018」。11日(日)は、イーロン・マスク(テスラCEO)が登場したことで話題を呼んだが、同日、同じく長蛇の列を作ったのが、映画『レディ・プレイヤー1』のワールドプレミアに先立って始まった、同作品のVRエクスペリエンスだ。
『レディ・プレイヤー1』は、VRゲーム内を舞台にしたアーネスト・クラインのベストセラーSFを、スティーブン・スピルバーグが映画化した話題作である。
かつて『アバター』(監督:ジェームズ・キャメロン / 2009)が3D映画の嚆矢となったように、本作品が「映画 × VR」表現のひとつの試金石となる。
「SXSW、映画、VR」で思い出されるのが、昨年、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(主演:トム・クルーズ)のプロモーションとしてSXSW2017で開催された「The Mummy VR Experience」だ。同プロモーションを現地で体験した映画ジャーナリストの立田敦子氏に、当時の様子を聞いた。
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