44歳独身貴族女性が親の死後味わう極貧生活 年収1億円のリッチな家で育ったのになぜ?
C子さんは、このとき人生で初めてフルタイムで働くことも考えたそうです。しかし、44歳まできちんと働いた経験がなかったので、就職できる自信がなく、今は大学の研究室のアルバイトの回数を増やし、細々と生計を成り立たせています。
一方、母親は、収入は年金のみ。きちんと国民年金を支払ってこなかったので、100%はもらえず、毎月の年金収入は3万円程度。父親は自営業だったので、会社員の妻がもらえる遺族年金ももらえません。C子さん親子は、裕福な生活から一気に貧困生活に陥ってしまったのです。
現在は、低所得者用の団地に住みながら親子2人で慎ましやかに暮らしていますが、今も病院への支払いはできていません。今回、相談を受けた私は、弁護士さんにも協力してもらいながら課題解決に向けて努力しているところですが、C子さんのように、親が亡くなったとたんに貧困になる危険性のある女性は、実は少なくありません。
フローだけ見ていると、ある日突然破綻の危険性も
今回のC子さん親子のように、フロー(1年など、限られた期間での量)がいくらあっても、ストック(まとまったおカネや資産など)が乏しいと、何かあったときに、あっという間に足をすくわれてしまいます。これは基本中の基本なのに、実はできていない人が多いのです。
家計管理といえば、目先の収入と支出に目が行きがちですが、それはフローの話です。資産と負債、純資産というストックの観点からも、しっかりと管理していくことが大切ですね。
いくら収入が多くても、日頃から家計をしっかり管理する習慣がないと、結局は何かのきっかけで一気に破綻しかねない、ということです。
親が一見経済的に余裕がある状況で、親元で暮らしている人ほど、日頃のおカネについて鈍感な人が多い傾向があります。今回の例を参考に、親が元気なうちに、しっかりと自分のマネープランを立てておくようにしましょう。
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