なぜ中華系の大金持ちは「割り勘」を嫌うのか お金を自分の手元に呼びこむ術がハンパない
日本では飲み会やランチ代、タクシー代、学校やお稽古事のイベントでも、すべてきっかり割り勘にする文化ですね。
しかし、中華系はあまり割り勘にしません。中華系の友達と一緒にいると、タクシー代やランチのお会計など、それこそ「レシートの奪い合い」になることもあるくらいです。家族で動物園に行くと、全員分の食べ物を用意してくれることも、しばしばあります。あわてて払おうとすると「また今度おごってね」と言われたりするものの、結局はまた、おごられてしまうということがよくあるのです。
「おごり戦術」に隠された意図とは?
しかし、実は「この戦術」は非常に効果が高いのです。人間には貸借勘定があり、おごってもらったら「借り」になり、律儀な人になると「利息分も含めて、次に返さなければ!」と考えるものです。景気の良い時に周りの人におごる、あるいはおカネではなくても情報や人脈などを「与える」ことで、景気が悪くなった時には、周りから一斉に助けてもらえる効果が見こめます。
もちろん中華系富裕層は、特に計算高い側面もあります。「自分の輪のなかの人」には家族のように親切に付き合うのに、「輪の外の人」に対しては氷のように冷たい一面があります。
極端な例ですが、外食やファッションなどの店員に対して、あからさまに態度が悪い人もいます。信じられないような話ですが、札束を「手裏剣」のように撒き散らして、それを拾わせる(!)など、映画のような行動をとるおカネ持ちも実際にいます。日本人のように「なるべくすべての人に対して丁寧に」などという接し方はしません。なぜでしょうか。おカネをぐるぐるまわすといっても、さすがに時間もエネルギーも限られています。選択と集中をしっかりさせている印象を受けます。
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