新入社員が犯しがちな「同僚づきあい」のミス 同期と学生ノリ、独身お局社員に結婚ネタ…

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一方で、無邪気に頼ってくれる人には、相手も心を開くものです。これは年齢の離れた女性に限らず、一般的に「仕事はできるけれど、自分に愛想のない人」よりも「仕事は多少できなくても、自分に心を開いて接してくれる人」のほうをかわいがるものなのです。必要以上に気を使う必要はありませんが、少しだけ歩み寄ってみてはいかがでしょうか? 会ったとたんに「マズい!」という顔をしてバタバタと立ち去られてしまったら、いつまでたっても距離は縮まりませんよね。

たとえば、廊下ですれ違ったら笑顔であいさつをし、会社の化粧室で会ったらひと言声をかけてみる。最初はその程度でよいのです。慣れてきたら、雑談や質問をしてみるとだんだん関係が変わっていきます。

実際に接してみたら、いろいろなことを教わることができるはずです。女性ならではの悩みを打ち明けたりすることもできるでしょうし、いざというときに味方になってくれるかもしれません。自分で垣根をつくらないで飛び込んでみると、たくさんの学びがあるはずです。

親しくなった同性の先輩にも「礼儀」は必要

とはいえ、「親しき仲にも礼儀あり」は、同性の先輩であっても同じです。ここで、先輩OLの失敗談を紹介します。

上司と取引先の40代の女性の話になり「あの人あの歳で一度も結婚したことがないんですよ。彼氏もいないみたいですし痛いですね」と言ったら上司の顔がひきつりました(上司は40代で独身の女性、元広告代理店、現在管理職30代)

上司に親近感をもっているからこそ、こういう会話ができるのですが、気をつけたいですね。「上司のことを言っているわけではないから」とまったく悪気がないだけに言われたほうも反応に困ります。

『大切だけどなかなか教えてもらえない 入社1年目女子 仕事のルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

もちろん面と向かって怒ったりすることはないと思いますが、こういうささいな言葉こそ、なんとなく心に残ってしまいます。相手に「年齢が離れている」ということを実感させてしまうのです。

年齢のこと、または恋愛や結婚などプライベートな話題に自分から踏み込むのは避けましょう。先輩が自分から話題に出した場合はいいでしょうが、最初は当たり障りのない会話にとどめておくのが賢明です。いい関係になって、少しずつ距離が縮まれば、そういう会話も自然とできるようになるものです。

考えすぎると何も話せなくなってしまうかもしれませんが、「このことを話したら相手はどう思うのかな」と想像力を働かせた会話が大事。これは誰と話すときでも心掛けるといいことですよ。

平原 由紀子 WITH YU代表取締役

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ひらはら ゆきこ

関西学院大学卒業後、一般事務としてOLを経験。その後、老舗広告代理店に16年間勤務した後、2003年、業界最大手の電通と共同出資し、国内外有名ブランドをクライアントとした 広告代理店「株式会社ザ・ゴール」を設立。クライアントとコミュニケーションパートナーとして強固な信頼関係を築き、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。現在は、「株式会社WITH YU」を設立し、 ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。「手みやげコンシェルジュ」としても活動。著書に『できる人の会食術 仕事ごはん 部下ごはん』(CCC メディアハウス)。

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