DMMとZOZOが認めた起業家、光本勇介の気概

「小さな幸せ」の大量生産を目指したい

――素人だからわかることがあると。

ビジネスとして考えたら、少額の資金ニーズに応えていくのは、ハードルが高い。でも少額の資金があったら、こんなことができる、というのは、たくさんある。たとえば、1万円あったら、欲しかった本が買えるかもしれないし、友だちの誕生日に食事をおごってあげられるかもしれない。子どもをディズニーランドに連れて行ってあげられるかもしれない。そんなふうに、「小さな幸せ」を大量生産したいと思っています。

2018年の「3大テーマ」

――2017年のテーマは「おカネ」だったということですが、2018年は?

これまでは、おカネこそが、みんなが信用する唯一絶対的な価値でしたが、2017年後半からは、一気にあらゆるものに価値がつく世界になりました。「タイムバンク」のように時間に価値がついたり、「VALU」のように人物そのものに価値がついたり。仮想通貨もそうですね。

この流れは継続されていくけれど、2018年は、さらに3つのテーマがあると思っています。

まずは「決済」。おカネ以外のあらゆる決済の手段が生まれるんじゃないかなと。取引では、対価としておカネを払うのが普通ですよね。でも、今年の終わりぐらいには、牛丼を食べて、その対価を自分の「時間」で支払うという現象が起きているかもしれません。

もう1つのテーマは、「思考停止」。世の中は便利になっていて、ある意味、ぐうたらでも楽しく生きていける時代になっているわけです。だからこそ、あらゆるサービスが思考停止状態で使えるサービスでなければならなくなる。

僕もお昼を食べたいと思ったら、Googleで検索してお店を比べる。でも、もう考えることが面倒くさい。だから、アプリを開いたら「今日はカレーを食べてください。カレー屋は、この道をまっすぐ進んで右です」というところまで言ってくれるとか。

実際、レシピサービスは、それに近づいています。圧倒的なのは「クックパッド」ですが、レシピを読み、シミュレーションして頭を使わなければ作れない。でも、今は動画レシピがはやっています。あれは、思考停止したままでも、見ながらまねれば料理ができてしまいます。

それ自体がいいか、悪いか、という議論もあるかもしれませんが、そういう大きな流れがあることは事実としてある。

「CASH」も同じです。モノを売るという行為では「フリマアプリ」が最も簡単なやり方でした。でも、どう写真を撮り、どう文章を書き、いくらに設定して、質問にどう返せば売れるのか、思考しなければなりません。それが、パシャッと写真を撮れば、即入金されるんですよ。思考しなくてもモノを売れるわけです。

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