カプコン「モンハン4」快進撃の秘密(上) どうしてシリーズを重ねるごとに売上本数が増加するのか?
「前作が470万本売り上げたのだから、今作はそれ以上を目指していく」――家庭用ゲームソフト開発の大手、カプコンの辻本春弘社長の鼻息は荒い。カプコンの発売した、任天堂のニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター4」が、9月14日の発売からわずか4日で、国内出荷本数200万本を突破。現在も快進撃が続いているもようだ。
「モンスターハンター4」とは、雄大な自然に囲まれたフィールドで巨大なモンスターを“狩る”という、ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズの最新作。2004年の初作登場以来、「一狩り(ひとかり)行こうぜ」という合言葉で、「モンハン現象」と呼ばれる一大ブームをもたらした。シリーズ累計で2500万本を誇るお化けソフトでもある。
2010年12月に発売された前作のソニーPSP用ソフト「モンスターハンターポータブル3rd」も、発売後6日間で200万本を売り上げ、現在まで累計は470万本を突破した。
2008年3月に発売した、2作前のソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G」の販売本数は330万本。モンハン世界の認知度が上がるにつれ、販売本数もうなぎ登りとなっていることがわかる。
ワンコンテンツ・マルチユース
この背景にはカプコンの「ワンコンテンツ・マルチユース」という手法による、ユーザー層の拡大策が功を奏していることもある。「マルチユース」には、複数のハード(プラットフォーム)に同じソフトを提供することに加え、他業態とのコラボレーションにより、あらゆる機会をとらえてソフトの持つ世界観の認知度をあげるという意図も含まれる。
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